...日本人の顔の多くに現れる特異な愛くるしさを持っていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そして何とも云ひやうのない口惜しさと不愉快な重くるしさが押しよせて来た...
伊藤野枝 「惑ひ」
...こうした頭脳のくるしさまでが重々しくのしかかっているのだ...
海野十三 「宇宙戦隊」
...くるしさのあまり...
海野十三 「火薬船」
...おさえつけられるような重くるしさを感じた...
海野十三 「太平洋魔城」
...どんな時でも愛くるしさを失はなかつたが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...生きてゐることのうれしさとくるしさとを話しつゞけた(果して私はよい聞手だつたらうか)...
種田山頭火 「行乞記」
...しかしそれがためのいやみのない愛くるしさがあった...
寺田寅彦 「子猫」
...また小さな子供らしい口元には昔のままの愛くるしさが残っていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...江戸っ子らしい愛くるしさ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...当(あて)が外(はず)れただけではない重っくるしさを抱えてぽっくりを引きずって歩いた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...そのような文章で描き出されている「愛と死」の夏子の愛くるしさは躍如としているし...
宮本百合子 「「愛と死」」
...そのくるしさが悲しいというようなのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わがくるしさいいいでんとせしに...
森鴎外 「文づかい」
...痛いようなくるしさで...
山川方夫 「演技の果て」
...走りつづけている息のくるしさだけがある...
吉川英治 「私本太平記」
...隣の藤吉郎の家にも負けないくるしさで...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれど火傷(やけど)のくるしさ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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