...霧にくもる眼鏡や……そんなことは...
石川欣一 「可愛い山」
...ぎらぎらにくもる地面の床(とこ)のうへに...
大手拓次 「藍色の蟇」
...天の曇(くもる)は是也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...白雪も時雨もいたくもる山は下葉のこらず紅葉しにけり足曳の山かきくらし時雨るれど紅葉はなほぞ照りまさりけるとある類であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...そしてまたくもる...
種田山頭火 「其中日記」
...牡丹くづれる・ころびやすうなつたからだがころんだままでしみ/″\・明けるとかつこう家ちかくかつこう・すぐそこでしたしや信濃路のかつこう・崖から夢のよな石楠花で・ゆふべ啼きしきる郭公を見た・観てゐる山へ落ちかゝる陽を見る・これが胡桃といふ花若葉くもる空・ちよいちよい富士がのぞいてまつしろ・つかれもなやみもあつい湯にずんぶり(追加)五月廿六日曇...
種田山頭火 「旅日記」
...築地より電車に乗り茅場町(かやばちょう)へ来かかる折から赫々たる炎天俄にかきくもるよと見る間もなく夕立襲い来りぬ...
永井荷風 「夕立」
...体もぬくもるのだが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...あさの程よりくもる...
長塚節 「長塚節歌集 上」
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中原中也 「在りし日の歌」
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野口雨情 「未刊童謡」
...洛外(らくがい)嵯峨(さが)の大沢の池の月――水銹(みさび)にくもる月影は青かったが...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...毒をくわした子供の顔を見ているうちに涙にかきくもるといえば通俗小説ですけれども...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...まだいくらかポッとしてめがねがくもる位の湯上り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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室生犀星 「抒情小曲集」
...朝陰(くもる)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夕陰(ゆふべくもる)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...眉(まゆ)がくもる...
吉川英治 「松のや露八」
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