...」憲法学者は額にあててゐた掌面(てのひら)で頸窩(ぼんのくぼ)を押へた...
薄田泣菫 「茶話」
...夜目にも白くぼんやり浮んで...
太宰治 「斜陽」
...指先で耳たぶのくぼみをこすってみたら...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...公方様(くぼうさま)は決して悪(にく)むべきお方ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼の凹(くぼ)んだ...
夏目漱石 「永日小品」
...大久保(おおくぼ)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何となくもう暫くぼんやりと此処に包まれてゐたいやうな……やはツ! また喧嘩になるといけないから止さう...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...今も残る通りの凹地(くぼち)であって...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...人の善い微笑が靨(えくぼ)と一しょに自然に流れるように浮んでくるのであった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...わたし何(な)んだか白っぽくぼんやりして点(とも)れているのが寂しくてしかたがないの...
室生犀星 「童話」
...芯(しん)の藁床は湿気でぼくぼくになり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...私もそれに対抗する手段を講じなければならぬではないか」「なんのために」「なんのためだって」周防の落ち窪(くぼ)んだ頬が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そう云う者はぼんのくぼと踵(かかと)で這(は)いまわるだとよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...肉色の洞穴を造ってうす暗く窪(くぼ)んでいる...
横光利一 「上海」
...薄暮(はくぼ)ルウヴル宮(きゆう)の正面も...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...大久保石見守(おおくぼいわみのかみ)の身内(みうち)ともつかず...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どこですか」「日(ひ)ヶ窪(くぼ)だよ」「へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私はまつたくぼんやりしてしまつた...
若山牧水 「比叡山」
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