...漸くに測る事が出来る程深く陥ちくぼんだ穴になつて居り...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...二畳ほどの部屋のようなくぼみがあって...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...その下は一面に広い凹地(くぼち)になっている...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...彎曲(わんきょく)のくぼみくぼみに...
太宰治 「春の盗賊」
...――木の芽草の芽歩きつづけるはてもない旅のつくつくぼうしけふはけふの道のたんぽぽさいた□どうしようもないワタシが歩いてをる(「春菜」層雲二百五十号記念集 昭和七年五月刊)...
種田山頭火 「歩々到着」
...しばらくぼそぼそと話をしていた...
徳田秋声 「縮図」
...わが家(や)とは市(いち)ヶ谷(や)谷町(たにまち)の窪地(くぼち)を隔てしのみなれば日ごと二階なるわが書斎に来りてそこらに積載(つみの)せたる新古の小説雑書のたぐひ何くれとなく読みあさりぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...硯の中には宿墨(しゅくぼく)がまだ残っていた――唐紙と...
中里介山 「大菩薩峠」
...――平次はぼんのくぼを羽根で撫でられるやうな心持で振り返りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかしてその渦巻すなわち凹(くぼ)みは広くかつ深くして...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...何んとなくぼおっと浮んでくるような気さえされる位だ...
堀辰雄 「幼年時代」
...「お寄りあいの模様じゃな」阿賀妻のくぼんだ眼が赤くひかった...
本庄陸男 「石狩川」
...ながくあとを引く波のくぼみには昔の死者の姿も見えた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...山に二筋のくぼんだところがあって...
柳田國男 「日本の伝説」
...これへ来る前とは別人のように晴々として明るい笑くぼすらたたえておられる...
吉川英治 「三国志」
...やや窪(くぼ)んでいる眼と...
吉川英治 「親鸞」
...公方(くぼう)の肩持ちで...
吉川英治 「松のや露八」
...徳川家の手代(てだい)大久保長安(おおくぼながやす)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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