...『アーアツ』爺の姿が見えなくなるとMは不精らしく懐手をしたまゝで体をのばしながら大きな欠伸(あくび)をした...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ずいぶん君はコブにこだわるな」栄介は小さなあくびをした...
梅崎春生 「狂い凧」
...明智探偵の足くびに...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...各病室(かくびやうしつ)を廻(まは)つたりしてゐたが...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...え? と聞き直すように小頸(こくび)をかしげて私のほうを見て...
太宰治 「風の便り」
...頸(くび)飾りの偽物(にせもの)からは何の異なった指紋も現れぬ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...「馬にあくびをさせることを知ってるものはいませんか」そう言って甚兵衛(じんべえ)は...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...欠伸(あくび)をし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...請負師が大叭(おおあくび)の後でウーイと一ツ(おくび)をする...
永井荷風 「深川の唄」
...鬼の頸(くび)を後ろから羽掻締(はがいじ)めにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに結び目の輪になったのを付けて女の頸(くび)を入れておいて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...頸(くび)を縊(くく)って身投げをするようなもので」「勝手にしろ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――裏の臆病(おくびやう)馬吉奴...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一つは鷺(さぎ)の頸(くび)に垂れたる蓑の如き毛のこと...
柳宗悦 「蓑のこと」
...頸(くび)へ吸いついた...
山本周五郎 「風流太平記」
...おみやは両腕を新八の頸(くび)に巻きつけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...在留の邦人に取つて今年最初の行楽日(かうらくび)である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...鶏は頸(くび)を伸してそれを啄(ついば)むが...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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