...夜は二階へつれて行ってふとんの裾へ寝かしてやる、中へ入れるとまだ爪をかくす事を知らないものだから、処きらわずこちらを引っかいたりまたはなめまわしたり食い付いたりするから、掛布団(かけぶとん)の間へ入れて寝かしてやる、無精によくねる、いくら寝ても飽きたと云う事を云わない、夜昼寝つづけに寝る、たたき起してほうり出すといやな顔もせず飛びまわったりじゃれついたりする...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...つくねるやうにしてあつた二本の紐を持つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一時をくねる細腰もしんなりとしてなよやか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...徳山と話し「こんな日は家へ帰って早くねるのが一番でしょ?」徳山曰く「さうだな」僕「こんな時だけが家がいゝんじゃないか」徳山曰く「さうだな」「然し此ういふ時いゝとこがほんとのいゝとこさ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二時近くねる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...早くねると外の口笛の音や人声が無気味なものだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...起きて、八月の宣伝文を書いたりして、二時近くねる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...九月十四日(火曜)十一時までよくねる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...床へ入って井伏鱒二の「集金旅行」読み、二時近くねる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ペリカン・モンテカルロと二軒寄り、京極を夙川で下ろして大阪へとばす、四時近くねる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何うして此うよくねるのだらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんやも又早く早くねるの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでくねりくねる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...くねる運動は常に前進のみを意味しないというところに悲劇があるのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...男は新聞といふ紙の上をくねる女の指先を折々薄目を開けて見入つた...
室生犀星 「はるあはれ」
...その後兄はねることもよくねるし...
柳田国男 「故郷七十年」
...やがて出(いず)るや秋の夜の秋の夜の月毛の駒よ心して雲井にかけた時の間も急ぐ心の行衛(ゆくえ)かな秋や恨むる恋のうき何をかくねる女郎花(おみなえし)我もうき世のさがの身ぞ人に語るなこの有様も恥かしや「小督(こごう)だな」平曲(へいきょく)はちかごろ流行(はや)っているので蜘蛛太にも...
吉川英治 「親鸞」
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