...そんな廻りくどいことをやっているのでしょう...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...馬鹿々々しいそこに私の探しているあの女が囲ってあったんですよ」「どんな女でして?」「妖婦型のあくどいような女でした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...それに第一南国的なしちくどい肉感さは見ただけで腎虚(じんきょ)になりそうで私には感心できなかった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...くどいことは云はないが...
田中貢太郎 「蟇の血」
...そして何等まはりくどい議論なしに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...あくどい蒼蠅(うるさ)さがわりに少なくて軽快な俳諧といったようなものが塩梅されているようである...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...奇妙な回りくどい結論に到達しなければならないことになるかもしれない...
寺田寅彦 「災難雑考」
...あの辺一帯の空気をあくどい色に塗りあげ...
徳田秋声 「仮装人物」
...どうか道庵の面を立ててお任せなすって下さいまし」「くどい...
中里介山 「大菩薩峠」
...食器戸棚はあくどい慾に満ちた睡気をのぞかせる歌手(うたひて)達の口を有((も))ついやな熱気は手狭(てぜま)な部屋を立ち罩(こ)める...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...いきなり子供達のところへ来て餓鬼大将に渡りをつけた――」「まわりッくどいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鯨を持って行った方法はそれでわかりましたが、くどいようだが、なんのためにあんな物を持って行ったのでしょうか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...掻(か)きくどいているところだったのである...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...豆腐屋の裏二階の羽目はどういうわけかあくどい萌黄色のペンキで塗られていた...
「海流」
...くどい事はしねえがええ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...くどいことは訊いて下さるな」こんがらはそれに取りつく言葉もなく...
吉川英治 「剣難女難」
...千早へ走る気か」「くどいな...
吉川英治 「私本太平記」
...くどいというに!」いきなり啓之助が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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