...その場で件(くだん)の香を小指の先ほど割つて呉れた...
薄田泣菫 「茶話」
...そして態々(わざ/\)件(くだん)の鯛の刳盆を買ひ取らせて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...……大地あたゝかに草枯れてゐる・日を浴びつゝこれからの仕事考へる追加一句歩きつかれて枯草のうへでたより書くだん/\私も私らしくなつた...
種田山頭火 「行乞記」
...若(も)し件(くだん)の作にして或不易なる人生の消息を描きたるの側ありとせば...
綱島梁川 「国民性と文学」
...開くとプーンと白檀(びやくだん)が匂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最後にくだんの袋に眼をとめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...くだんの生臭坊主を相手に*クラコャークを踊つたりしてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...と、叢雲がぱつと吹き払はれて、彼の目の前には、くだんの騎士が、いとも荘重に姿を現はした……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...くだんの背の高いジプシイが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...くだんの紳士に向かって...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...件(くだん)の謡や詩の句はまるで無根でないと知った...
南方熊楠 「十二支考」
...夜は件(くだん)の膜を張って樹から樹へ飛び歩き葉と虫を食う...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)の牝猴幼くて捕われ蟹を見た事なき故怖れたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)の偈は牝鶏が卵を雷に破らるるを惧(おそ)れて唱うるようにも...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)のサンチアゴ大尊者は...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)の『滑稽集』の文でやはり白くないと判る...
南方熊楠 「十二支考」
...吹き込む雪雑(まざ)りの寒風がカーテンに当って上り下りしおりその風の運動が件(くだん)の両人の立ち廻りと現われ...
南方熊楠 「十二支考」
...すなわち毛利軍の独壇場(どくだんじょう)ともいうべき瀬戸内(せとうち)の海上権にものをいわせて中国沿岸は元より大坂から芸州(げいしゅう)にわたる間には...
吉川英治 「黒田如水」
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