...又波にくだけた宝箱の破片も得ました...
海野十三 「恐竜島」
...構わんから一緒に来て下さい」案外くだけた調子なので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...床に落ちたブロズキーの眼鏡は誰かに踏まれてみじんにくだけた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...くだけたものだった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...たたくだけたたいてみたがんりきの百蔵は...
中里介山 「大菩薩峠」
...うしろに奥日光の山つづき落葉松の疎林から深藍の波頭白くくだけたようにせりあがる...
中村清太郎 「山岳浄土」
...直ちにくだけたる三個の炭を鍋(なべ)の尻から七輪の中へ押し込んだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...錢形の」恐ろしくくだけた浪人でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙にくだけた物言ひが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...くだけた筆で綴られてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...黄や赤や紫の灯火にくだけた私のはかない踊り子生活は...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...「怒りと失望と後悔とに身も魂もくだけた王は……」読本へ目を据えると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...壜が床の上に落ちて、くだけた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...……今のようなくだけた口調でやっていただきますわ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...岩にあたってくだけたために使われなくなっている大きなドックなどを見ました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...こうしたくだけた座ではきっとこの「お坊ちゃま」が出る...
矢田津世子 「女心拾遺」
...どうしてもくだけた口がきけなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...少なくとも現在のような恵まれないことはない」老人は平らにくだけた調子でそう云った...
山本周五郎 「日本婦道記」
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