...実に管々(くだくだ)しい毒物には相違なかったけれども...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...ここにそれらの管々(くだくだ)しい叙述を並べ立てることを避けて...
江戸川乱歩 「心理試験」
...七月一日金鮟鱇(あんこう)や小光が鍋にちんちろり虚子先生座右○明治四十一年七月四日(封書)拝啓 また余計な事を申上て済みませんが小光入湯の所は少々綿密過ぎてくだくだしくはありませんか...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...くだくだしく俺は俺の心境を語ったが...
高見順 「いやな感じ」
...別にくだくだしく書くまでもありません...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...この際くだくだしい點には立ち入らずに...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それをここにくだくだしくくり返すことは避けよう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「そんなくだくだしい事を云ってたって...
夏目漱石 「明暗」
...人生を甘からしむる心がけ今まで述べたくだくだしいことを約言すれば...
新渡戸稲造 「自警録」
...くだくだしく申すまでもありません...
野村胡堂 「悪人の娘」
...がここではその冗々(くだくだ)しい取り調べの様を叙述する必要はない...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...私が如何にして彼女を知ったかということを今更くだくだしく云うことはやめましょう...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...という諺も昔から……」くだくだしきルナアル保険会社の長広舌のうちに...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「管々(くだくだ)しければ略す」とでもいわせて置いてもらおうか...
正岡容 「小説 圓朝」
...なぜにこのようなことをくだくだしく私がのべるか...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...実はこれまでくだくだと書いてきたことは...
山本周五郎 「日本婦道記」
...くだくだと泣き言ばかり並べるんです...
山本周五郎 「半之助祝言」
...くだくだ申しておるのは...
吉川英治 「平の将門」
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