...焼けくずれた自動車のエンジンが...
海野十三 「火星兵団」
...型のくずれたお釜帽子(かまぼうし)をまぶかにかぶり...
海野十三 「金属人間」
...顔一面の引釣、赤くくずれた鼻、長い歯がむき出しになった、唇のない口、この世の中のものとも思われぬ、不気味にも醜い怪物であった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...形のくずれた銀杏返(いちょうがえ)しの鬢(びん)のほつれ毛を撫(な)で付けもせず...
近松秋江 「黒髪」
...着くずれた銘仙の着物にメリンスの帯をしめていたが...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...変に形のくずれた鼻から...
豊島与志雄 「丘の上」
...ダンス………夫人や姪まで笑いくずれたし...
豊島与志雄 「人の国」
...くずれた花のような感じだったが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...白粉がはげ落ちたり、髪がくずれたり、枕を外したりしていて、あまりよい恰好ではない...
火野葦平 「花と龍」
...くずれたら、おれの顔が立たん...
火野葦平 「花と龍」
...『荒鷲』の赤い顔がくずれた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...バルブレンはくずれた足場の下にしかれて大けがをした...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...足の下の石炭がくずれたか...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...バランスはくずれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...丸坊主になった松の枝ぶりにもくずれた土蔵の面影にも見おぼえがある...
森本薫 「女の一生」
...という話だつた」とソーントンがくずれた水の上で冒険するのはよした方がよいと警告したのに対して...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...少し寝くずれた首すじに...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...乱れ立って一方へくずれた...
吉川英治 「三国志」
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