...小さい時から父の前で膝(ひざ)をくずすことは許されなかった...
有島武郎 「私の父と母」
...あの百ポンドも直きにくずすことになるだろう...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...しかも一度入れた船は岩をくずすことによって永久に出られぬ仕掛けになることも考えてあった...
海野十三 「恐竜島」
...これをくずすのは惜しいけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分のいずまいをちょっとくずすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...すこししせいをくずすが...
新美南吉 「嘘」
...「菓子で身を持ちくずす」のであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...今度の縁談をくずすようなことはしやせん」「あたしも...
火野葦平 「花と龍」
...ここまで持ちくずすんじゃなかったと思って――」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...二枚の百円紙幣をくずすことが怖くもあり惜しい気もして...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...大挙の姿勢をくずすなく刻々と更ける夜をにらまえていた...
吉川英治 「私本太平記」
...双六(すごろく)の駒をくずす音と一(いっ)しょに聞えたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...控え目をくずすなよ...
吉川英治 「私本太平記」
...行儀をくずすわけにもゆかないので...
吉川英治 「新書太閤記」
...徳川家を切りくずす好機はあるまいに」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...宋(そう)公明の人柄をちっともくずす風がない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...和(なご)やかにくずす謹厳な無聊(ぶりょう)さを...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...くずす気になれなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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