...崩(くず)れるように電話機の下にパタリと倒れた...
海野十三 「間諜座事件」
...しかし、この町はほこりは立たず、紙くずはなく、路面(ろめん)ははだしで歩いても足の裏がよごれないように見えた...
海野十三 「三十年後の世界」
...全身で笑みくずれている巨大なる桃色の花があったのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...壁にむかってしょんぼり横坐りに居崩(いくず)れて坐って...
太宰治 「HUMAN LOST」
...橇(そり)で乗り越して行く時にくずれるさまなどから...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...残ったものはわずかな外皮のくずと...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...「何を怒(いか)るや怒(いか)り猪(い)の――俄(にわか)に激(げき)する数千騎(き)」突如(とつじょ)として山崩(くず)れ落つ鵯越(ひよどりごえ)の逆落(さかおと)し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私の借家は其の頃鉋屑(かんなくず)の如く他愛無く燃え落ちた時分なのでありましょう...
西尾正 「陳情書」
...何トンという紙くずに交換しなければならん」「また値戻りするさ」とエリクソンが不安げに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...くずれるように腰をおろして...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...くの字なりに居くずれて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...はばかりもなくずいと突き出した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...蕨(わらび)の根餅(ねもち)や葛(くず)の粉の類は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「くず湯飮みたうないかね...
横光利一 「悲しみの代價」
...九兵衛は遠い炎に赤く照らされている顔を笑いくずして...
吉川英治 「江戸三国志」
...つい姿を崩(くず)して...
吉川英治 「私本太平記」
...葛布(くずふ)の小者袴(こものばかま)に藍木綿(あいもめん)の肩衣(かたぎぬ)を着ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...金箔摺(はくずり)の紋が...
吉川英治 「山浦清麿」
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