...さう云ふ画が二三点既(すで)に売約済(ばいやくずみ)になつてゐたのは...
芥川龍之介 「俳画展覧会を観て」
...長年の間に集まっている縮図(しゅくず)と写生の帳面でした...
上村松園 「座右第一品」
...しずかに寝姿を崩(くず)さずに云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ぶっつかる火の風はじける火の粉の闇で金いろの子供の瞳燃える体灼(や)ける咽喉(のど)どっと崩折(くずお)れて腕めりこんで肩おお もうすすめぬ暗いひとりの底こめかみの轟音が急に遠のきああどうしたことどうしてわたしは道ばたのこんなところでおまえからもはなれし...
峠三吉 「原爆詩集」
...雪の上に泣きくずれたまま...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...自分はやむをえず特殊(スペシャル)な問題を一般的(ジェネラル)に崩(くず)してしまった...
夏目漱石 「行人」
...躯を崩(くず)さない...
林芙美子 「晩菊」
...くずれるように甲板に倒れて気を失ってしまった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...瘤々しくずっしりと太った体の鬼のことだから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その上を黒い石炭くずのような雪がかぶさって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...居くずれるようにして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「ぼくずゐぶん泳いだぞ...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...コバ飴といって鉋屑(かんなくず)に包み...
柳田國男 「食料名彙」
...そんなやつは人間の屑(くず)だと思っていたんだが...
山本周五郎 「いさましい話」
...それを崩(くず)すまいとしているお構えがどこやらになくもなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...たちまちそれまでの行軍序列はドドドドと地鳴りしてくずれ立ち――くずれたかと見るまにまた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ヘンてこになってきやがった」星屑(ほしくず)降るような宵だったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「膝をくずせ、あぐらをくめ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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