...くずれかかった築土(ついじ)があって...
芥川龍之介 「偸盗」
...とうとうくずれてしまいました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪だるま」
...五目鮨(ごもくずし)を炊いても...
石川啄木 「刑余の叔父」
...天地とともに崩掛(くずれかか)らうとする前の夜(よる)...
泉鏡花 「印度更紗」
...ふいに足の下がくずれだした...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...佐助は鯛のあら煮(に)の身をむしること蟹蝦(かにえび)等の殻(から)を剥(は)ぐことが上手(じょうず)になり鮎(あゆ)などは姿を崩(くず)さずに尾の所から骨を綺麗(きれい)に抜(ぬ)き取った〕頭髪(とうはつ)もまた非常に多量で真綿のごとく柔くふわふわしていた手は華車(きゃしゃ)で掌がよく撓(しな)い絃を扱うせいか指先に力があり平手で頬を撲(う)たれると相当に痛かった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...「おえいは日々雪のふる山に葛(くず)をほりに行き候(そうろう)」とあるその「おえい」と云う人を尋ねると...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...「何を怒(いか)るや怒(いか)り猪(い)の――俄(にわか)に激(げき)する数千騎(き)」突如(とつじょ)として山崩(くず)れ落つ鵯越(ひよどりごえ)の逆落(さかおと)し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...相好(そうごう)をくずして笑い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風にめぐる落葉と攫(さら)われて行くかんな屑(くず)とは一種の気狂(きちがい)である...
夏目漱石 「野分」
...「あッ」お国は気が遠くなったようにそこへ崩折(くずお)れると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...廊下の絨毯(じゅうたん)の上に崩折(くずお)れた家庭教師の道子は...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...鉋屑(くず)をはたきながらいってみると...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...梨琴はすぐ床へ泣きくずれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのまま姿勢もくずれていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...わアっと同時に四山(ざん)六岳(がく)もくずれんばかりな歓声が揚がる――...
吉川英治 「新・水滸伝」
...髪も崩(くず)して...
吉川英治 「春の雁」
...ほどよしと見て膝をくずす客...
吉川英治 「松のや露八」
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