...君は今まで堅くしていたひざをくずしてあぐらをかいた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...――藻屑(もくず)を曳(ひ)いたかと思う...
泉鏡花 「悪獣篇」
...岩のかけらがくずれて凹(へこ)んでいた...
海野十三 「宇宙戦隊」
......
竹内浩三 「十二ヶ月」
...そのまた雪が銀の鏨屑(のみくず)のように見えるのですよ...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...折り目の崩(くず)れぬ新聞が置いてあった...
徳田秋声 「新世帯」
...ぜひ相談せねばならぬ家事の問題が起こっても、耳には入れられず、夫の気をちらせてはならず、頭を使うから特別の料理を作らねばならず、うっかりしているとネクタイなど忘れて飛び出すので身のまわりの世話も手がぬかれず、畳にまでいちめんに広げられた調査カード、ノート、参考書、写真、紙くずなど、片づけていいものやら悪いものやらわからず、夜の帰宅時間は定まらないし──こんな夫の世話をよくも妻はあの細腕でなしとげたものであった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...そうするとしぜんに顔がくずれて...
新美南吉 「川」
...朝の大地の上に崩折(くずお)れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(第三十九圖(だいさんじゆうくず)5)第三十九圖 日本發見石器(1)(2)打製石斧(3)(4)磨製石斧(5)石斧に柄をつけたもの(6)環状石斧(7)有孔石斧(8)ゑぐり入り石斧(9)石庖丁(10)石槍(11)石匙(12)石鏃(13)磨製石鏃(14)石錐石斧(せきふ)についでたくさんにあるのは...
濱田青陵 「博物館」
...そのために、彼の帽子にはいつも、パンくずだの、きゅうりの皮だのといった、いろんなくだらないものが引っかかっていた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
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二葉亭四迷 「浮雲」
...こいづあ大きな蝸牛(なめくずら)の旱(ひ)からびだのだな...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...あなたの力づよいハンマーのうちおろしでユリコの城がくずれないということがあるでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...余計な木くずを削り落しているだけであるように見えたということを或る人が書いていた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ボストン・バッグのガンドウの光のすぐわきの岩くずの上にグッタリとたおれている...
三好十郎 「胎内」
...公卿くずれにちがいなかった...
吉川英治 「平の将門」
...」そのうち母の平常の癖で葛湯(くずゆ)の御馳走が出た...
若山牧水 「姉妹」
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