...鋸(のこぎり)の屑(くず)かと欠々(かけかけ)したる...
泉鏡花 「悪獣篇」
...それから熊岡警官が轢死婦人のハンドバッグから探し出したフィルムの焼(や)け屑(くず)だ...
海野十三 「赤外線男」
...少しも寝姿を崩(くず)さずに眠るのが常であったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これがなくては日本の民族生活が忽ちとまるかくずれるかしてしまう...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...折目がくずれてだらりとしてる...
豊島与志雄 「女と帽子」
...いつまでも膝をくずさずに坐り続けて...
豊島与志雄 「同胞」
...人家の重みのために下水道がくずれる時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのくずれでございますよと...
中里介山 「大菩薩峠」
...くずおれるように下にいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが乗る壇の床崩(くず)れて...
夏目漱石 「薤露行」
...白菜を四糎(センチ)位に型をくずさない様にぶつぶつ切りまして...
宮本百合子 「十八番料理集」
...くずれて来た土が...
三好十郎 「胎内」
...すべて銅貨でくずして入れておかなければならないことであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...あたりお構いなしに笑いくずれています...
吉川英治 「江戸三国志」
...崖をくずして雪崩(なだれ)たかと思うと...
吉川英治 「新書太閤記」
...人の気配にさとい生洲(いけす)の魚がパチャッと月の輪を水にくずした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...手斧屑(ちょうなくず)の中へもんどり打ってころげ落ちた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...持ちくずした身の傷は...
吉川英治 「無宿人国記」
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