...今にも雪をくずして行きそうである...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...落盤というほど大きな土くずれじゃないけどね...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...顔のくずれた溺死体は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...たちまち総くずれになって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...敵はいそがしい中にも礼だけはくずさぬといった様な体の構えをしながら公爵の手をふりとった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...撰屑(よりくず)の林檎の可惜(あたら)転(ころ)がるのを見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」とお雪はわざと荒々しく匙(さじ)の音をさせて山盛にした氷を突崩(つきくず)した...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...崩(くず)れ出(だ)して...
夏目漱石 「草枕」
...広場を包む万歳の声はこの時四方から大濤(おおなみ)の岸に崩(くず)れるような勢で余の鼓膜(こまく)に響き渡った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...江戸の新聞は落首と惡刷(あくず)りであつたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は同心くずれだろう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...失意のあまり人間嫌いになっている軍人くずれを怒らせまいとするのは...
久生十蘭 「ノア」
...「ぼくずゐぶん泳いだぞ...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...色んな恰好をした少年の爪の切屑(きりくず)なんです...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...咲耶子(さくやこ)の胡蝶(こちょう)の陣(じん)が逃(に)げくずれてゆくような気持がして――...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あだかも四面鉄桶(てっとう)の乱軍を駆けくずし...
吉川英治 「新書太閤記」
...法師くずれに違いない者だの...
吉川英治 「平の将門」
...ドーッとものすさまじい地響きをして焼けくずれる……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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