...確か左の薬指(くすりゆび)に繃帯(ほうたい)していたのに気がついているかい?」「そう云えば繃帯していたようだね...
芥川龍之介 「カルメン」
...よくきくくすりをさし上げるよ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...あの くすりは、ろうじんの ちゅうふうには よく きくが、子(こ)どもが なめたら いのちが なくなる...
五十公野清一 「一休さん」
...くすりなら にがい はずだ!一休(いっきゅう)さんは むちゅうです...
五十公野清一 「一休さん」
...亡霊(ぼうれい)の如くすり足をして...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...くすりの種類とのむ回数はほんとに多かった...
滝沢敬一 「ブイヨン・ドンゾール」
...(シャンパンを飲む)なんの泣くことがあるんだね? 身もちさえよくすりゃ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...ひどくすり切れた重いブーツといった格好だった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...藥舖(くすりや)では罎(びん)へ入(い)れた藥(くすり)を二包(ふたつゝみ)渡(わた)して呉(く)れた...
長塚節 「土」
...削(けづ)つた藥(くすり)なんぞ倦怠(まだるつこ)くつて仕(し)やうねえから...
長塚節 「土」
...「俺(お)ら白(しれ)え藥(くすり)貼(は)つたんだぞ」與吉(よきち)は先刻(さつき)から油(あぶら)を塗(ぬ)つた卯平(うへい)の瘡痍(きず)に目(め)を注(そゝ)いで居(ゐ)てかう突然(とつぜん)にいつた...
長塚節 「土」
...「少(すこ)し藥(くすり)が利(き)き過(す)ぎましたね」と云(い)つて宗助(そうすけ)の方(はう)へ向(む)き直(なほ)つたが...
夏目漱石 「門」
...我が居るよりは向ひのがはを痩(やせ)ぎすの子供が薬瓶(くすりびん)もちて行く後姿...
樋口一葉 「大つごもり」
...そして云ふには『それを私の左手の藥指(くすりゆび)におはめなさい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「くすりが利き過ぎたかね...
牧野信一 「女に臆病な男」
...時には互にくすりと眼くばせし合って...
宮本百合子 「女の歴史」
...傷病兵のために多くの薬種(くすり)と糧米とを輸送して来た...
吉川英治 「三国志」
...毒もくすりという原理を...
吉川英治 「新書太閤記」
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