...其力(ちから)樹(き)を抜(ぬき)屋(いへ)を折(くじく)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...私は長い一帯のじくじくした砂地を徒渉しなければならなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...またそれは無花果がじくじくとして和らかであったばかりでも...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そこでじくじく融けるのであった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...正直に暮そうとする勇気をくじくものだった!……が幸いにも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もしくはその気勢をくじく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は人の気をくじくほどの磊落(らいらく)さをそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悪をくじく聖(きよ)き役目における正義光明真理の権化(ごんげ)であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...堅く丸めて落すんだよ」「じくじく濡(ぬ)れてるから...
夏目漱石 「二百十日」
...じくじくと水気を含んだ苔原を踏みながら...
久生十蘭 「地底獣国」
...粘土(ねばつち)に蘆(あし)が一面に生い繁(しげ)ったところをじくじく流れる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...メアリの門出(かどで)をくじくのは忍びない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...下着までじくじくにぬれ通って...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...じくじくぬれた着物がこおりついたまま歩いて行った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...半刻(はんとき)ばかりじくじく云って...
山本周五郎 「柳橋物語」
...かつてない反抗的な血がじくじくと骨の髄(ずい)から吹き出して来るのを覚えた...
吉川英治 「剣難女難」
...その前方には悪夢めいた暗い虹色の可塑的な円柱が腐臭をまき散らしつつ直径五メートル(*38)の膿瘻いっぱいにじくじくと広がり不浄なる速度を加え進路上には再び募り行く青白い深淵の蒸気が螺旋を巻いていたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...却って胸の中がじくじくと腐りはじめたのであろう丘子の...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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