...まだ釘店(くぎだな)の家の留守番をしていた葉子の叔母(おば)の所を尋ねてその考えを尋ねてみようとしたところが...
有島武郎 「或る女」
...福樹(ふくぎ)などの亜熱帯植物が亭々と聳え...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...やがて田舍(ゐなか)まはりの賣藥行商(ばいやくぎやうしやう)...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...荒れた畠(はたけ)だから――農屋漁宿(のうおくぎょしゅく)...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...なるほど不思議にも燐寸の軸木(じくぎ)は半分ほどしか入っていなかった...
海野十三 「流線間諜」
...銅の釘(くぎ)で打ちつけて...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...あんな工合に書体も奇怪な金釘流(かなくぎりゅう)になり易いものだし...
太宰治 「惜別」
...底に釘(くぎ)をさすとろうそくの座もできた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...陸奧灣(むつわん)の緑玉潮(りよくぎよくてう)がぴた/\言(ものい)ふ...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...木にうちつけてある四つの太い捻釘(ねじくぎ)を引き抜かねばならなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして締まりの鉄の輪にはよく釘(くぎ)をさして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...平次の眼は光川左門太の手紙の上に釘(くぎ)付けになったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新しい釘(くぎ)が二本まで打ち込んであり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひとつご釈義(しゃくぎ)ねがいましょうか」「なアに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...己のように手の指から血を出して七重(ななえ)に釘付(くぎづけ)にせられた門(かど)の扉を叩(たた)くのではない...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...行幸の日は親王方も公卿(くぎょう)もあるだけの人が帝の供奉(ぐぶ)をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...全体に鹿・鹿・角・何本とくぎって...
柳田国男 「こども風土記」
...竹の大釘(おおくぎ)数十を植ゑ...
柳田国男 「木綿以前の事」
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