...ぎりぎりまで爭つてはみたけれど...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...「あなたは倒れるぎりぎりまで...
上村松園 「健康と仕事」
...ぎりぎりまで待ったが...
梅崎春生 「幻化」
...生の愛着がぎりぎりまでおびやかされたので...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...そういうぎりぎりまで差し迫ってしまったのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...飛行機は五百メートルの滑走路をぎりぎりまで滑り...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...思いきり鋏(はさみ)の刃をくいこませてぎりぎりまではさんでしまう...
中勘助 「胆石」
...そんなことをやったら店における自分の地位はきっとぎりぎりまであぶなくなるにちがいない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...大金の賭けはぎりぎりまで延びた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...吼える日本海のぎりぎりまで町裾を捌いてゐる...
室生犀星 「命」
...かれらも何時もぎりぎりまで行って陶器を趁(お)い詰めているのだ...
室生犀星 「陶古の女人」
...ぎりぎりまで行ってもやはり判っていない...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...ぎりぎりまで追い詰めれば...
山本周五郎 「薊」
...ぎりぎりまでの倹約をして...
山本周五郎 「季節のない街」
...ぬけ遊びには門番にくすりがきかせてあって(おそらくたいていの屋敷が同じことだろう)十二時ぎりぎりまでは門を通ることができる...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...ぎりぎりまで追いつめられたところから...
山本周五郎 「日本婦道記」
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