...寒さのぎりぎりのところを味わせてやろうとの...
梅崎春生 「狂い凧」
...ぎりぎりのところまでは...
太宰治 「佳日」
...庸三はぎりぎりのところまで追い詰められて来ると...
徳田秋声 「仮装人物」
...澄江は実はぎりぎりのところで生きていたのではなかったろうか...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...ぎりぎりのところへまで押しつめられ...
豊島与志雄 「待つ者」
...ぎりぎりのところをみとどけなければならぬ...
原民喜 「壊滅の序曲」
...……ぎりぎりのところまで堪えて...
原民喜 「翳」
...最後のぎりぎりのところで...
久生十蘭 「西林図」
...ぎりぎりのところ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかもなお自分の生のぎりぎりのところまで行って自分の夢の限界を突き止めて来ようとしているような真摯さの前では...
堀辰雄 「菜穂子」
...最後まで見究めんとして彼の分身マルテをその「生」の最もぎりぎりのところ――殆ど「死」の傍――に終始立たしめた...
堀辰雄 「「マルテの手記」」
...その独自の詩人が自分自身にも向って彼の「胸先きを突き上げて来るぎりぎりのところ」を歌ったのにちがいがなかった...
堀辰雄 「幼年時代」
...とにかく動きださねばならぬぎりぎりのところまで来ていた...
本庄陸男 「石狩川」
...字づらで示されている平等と民主化のぎりぎりのところまで自分たちの若い生活を拡げようとしている若い男女もあると思う...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...これらの人々の情熱は彼らの生きた歴史のゆるすぎりぎりのところまで具体的であり...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」
...それはぎりぎりのところでは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...外すことができないぎりぎりのところに追いつめていた...
室生犀星 「野に臥す者」
...ぎりぎりのところで口火を切っていた...
室生犀星 「花桐」
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