...いっそうきわだってわるく見え...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...きわだって悪人の描写にすぐれたものがある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...きわだってすぐれたる作品を書き...
太宰治 「もの思う葦」
...だいぶん隔たっておりましたから何を話しているのやら意味はきき取れませなんだがその人のこえばかりがきわだってよく徹(とお)りまして...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...きわだって現われてきたことであった...
徳永直 「白い道」
...Kはきわだって低い声でいい...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ただおそらくどの家も石でつくられているということによってきわだって見えるだけだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...私の心の優しさは仲間たちにからかわれるくらいにきわだっていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...きわだって鼻の平たいその男は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...胴体がきっちりと引きしまっているためにきわだって見え...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...どこかきわだって非常によいというところはないが繊細な感じのする美人で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鮮明にきわだってきれいな所などはこの人がよけいに持っているように見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雪の中にきわだって美しく見える日であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君の髪の裾(すそ)はきわだって品よく美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きわだって白い女の瓜実顔(うりざねがお)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...あとは迷うことなく暢々(のびのび)としているのも彼にきわだっている性情の一面だった...
吉川英治 「私本太平記」
...帰るたびにきわだって大きくなっているわが子を見るのが愉しみの一つであった...
吉川英治 「私本太平記」
...きわだってしずかになっていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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