...きわだって観察の飛び離れた心力のゆらいだ文章を発表して...
有島武郎 「或る女」
...いっそうきわだってわるく見え...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...きわだって悪人の描写にすぐれたものがある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...きわだってすぐれたる作品を書き...
太宰治 「もの思う葦」
...ぬれた麦の緑と菜の花の黄いろとはいつもよりはきわだって美しく野をいろどった...
田山花袋 「田舎教師」
...町の通りに新しい麦稈帽子がきわだって日にかがやいた...
田山花袋 「田舎教師」
...母親もこのごろ清三のきわだってやさしくなったのを喜んだが...
田山花袋 「田舎教師」
...寒い冬の中にもきわだって暖かい春のような日があった...
田山花袋 「田舎教師」
...きわだって現われてきたことであった...
徳永直 「白い道」
...きわだって美しさを増す...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...私の心の優しさは仲間たちにからかわれるくらいにきわだっていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...きわだってはいなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...胴体がきっちりと引きしまっているためにきわだって見え...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...うまさが余りきわだって文章がひとりでに走って行っているような感銘で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女房たちはきわだって驚いたふうも見せずに皆座敷の中へはいってしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姫君の髪の裾(すそ)はきわだって品よく美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜気はきわだって冷々(ひえびえ)としてきた...
吉川英治 「三国志」
...あとは迷うことなく暢々(のびのび)としているのも彼にきわだっている性情の一面だった...
吉川英治 「私本太平記」
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