...砲声や銃声は、ひっきりなしに、鼓膜(こまく)をうち、脚にひびいてくるが、幸いにも、この段丘附近は、しずまりかえっていた...
海野十三 「人造人間の秘密」
...大きな桐(きり)の箱なども転がっている...
海野十三 「什器破壊業事件」
...毎日おもての戸は閉めっきりで...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...はっきりと自覚しなければならないこと...
谷譲次 「踊る地平線」
...そのうるんだはつきりした眼で熱心に中をのぞきこんだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...はつきりと彼の方を向き...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...もう君たちが帰りそうなものだってしきりとこぼしていなすッたッけ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...はっきりした意識を持ってるぴんぴんした人体の解剖なら...
豊島与志雄 「変な男」
...少(すこ)し遠(とほ)くはぼんやりとして此(こ)れも霧(きり)の中(なか)に悄然(ぽつさり)と立(た)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...その屋根がはっきり尽きる所から明らかな空になる...
夏目漱石 「三四郎」
...間もなく何處へ行つたのか見えなくなつてしまひました」「それから」「それつきりです」「灯は點(つ)いて居たのだな」「お月待ちだからと言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ようやく少しずつ事態がはっきりして来ると...
火野葦平 「糞尿譚」
...そんなことを今お話ししていたらきりがありません...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...どっきりに成功だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...俺は二回受けたきりで実は止めちやつたんだよ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...腕は常に空をきり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かとしきりに云いたくなるのだった...
横光利一 「旅愁」
...それが間に合はずば大方の魚の切肉(きりみ)...
若山牧水 「樹木とその葉」
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