...どの木をきらうかとみまはします...
アントン・チエーホフ Anton Chehov 鈴木三重吉訳 「てがみ」
...私がフェルト草履を、きらうのは、何も自分の蛮風を衒(てら)っているわけではない...
太宰治 「服装に就いて」
...かるがるしきからだの仕草をきらう精神を持っていたのであった...
太宰治 「ロマネスク」
...それから蜘蛛(くも)や蟹(かに)をきらう人も知人のうちにある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...犬は猫の顔をきらうんです...
豊島与志雄 「椎の木」
...おお私のいとしい小さなマリーよ! 本当にお前は私を恥じ私をきらうだろうか...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...自分はだれよりも小説をきらう者であると彼女は公言した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大百科辞典をきらうことと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひとかど生活は煩わしがっている知識婦人を私はきらうのです...
林芙美子 「平凡な女」
...公然もしくは秘密にKのきらうことならなんでもやろうとする支店長代理が三人の味方になるならば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そして他のものを厭(いと)いきらう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろそれをきらう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...疫病やみのようにいみきらう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々は樽底になったぶどう酒をきらう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あんなにすきな国をきらうなんて...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...柵を透(とほ)して見える古い層楼の正面の石廊(せきらう)へ夕日の斜めに射(さ)した光景が物寂びて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...お蝶にも血のつながる遠い過去の人――かの羅馬(ローマ)の市府では「恋すな草」とさえいって人のいみきらう鶏血草の赤い花を好んだ貴族...
吉川英治 「江戸三国志」
...象徴をきらうものは自己の奥底に「世界の根本実在」としてこの力を認めた...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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