...事務長が一流のきびきびした悪辣(あくらつ)な手で思うさま翻弄(ほんろう)して見せるのをながめて楽しむのが一種の痼疾(こしつ)のようになった...
有島武郎 「或る女」
...きびきびした気象らしいのに...
有島武郎 「或る女」
...現代のきびきびした物言(ものいい)に移されたとき...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...生残りの船員にきびきびした命令を下しはじめたのであった...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...きびきびした小男が...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...きびきびした順序で私にまず歯磨粉をつけた楊子を与え...
鷹野つぎ 「窓」
...それはきびきびしたものであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...臨時列車なんか三十分以上停車するかもしれないと言うんです!安重根 (きびきびした口調)護照のほうはどうだ...
林不忘 「安重根」
...どこか強健なきびきびしたような...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...もう一人は小柄できびきびした人で...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...なるほどきびきびした男だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...そのきびきびした顔つきを形容するには...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...音律のきびきびした音律でなければ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...きびきびした早口だった...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...そのきびきびした横柄(おうへい)な早口で...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...きびきびした啖呵(たんか)だった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そちはなかなかきびきびした小僧であった」「殿が...
吉川英治 「新書太閤記」
...きびきびしたルパンの言葉使いとはまるっきり吊り合わなくて実におかしかった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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