...ふわりふわり、かばんはむすこをのせたまま、煙突の穴をぬけて、雲をつきぬけて、とおくへとおくへとんでいきました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「ひこうかばん」
...すぐにもそれが頭をつきぬけてすっとこの苦しい自分からはなれていきそうで...
伊藤野枝 「わがまま」
...水戸の東にあたる大洗(おおあらい)海岸をつきぬけて...
海野十三 「怪塔王」
......
陀田勘助 「ある日」
...埃をつきぬける・石地蔵尊へもパラソルさしかけてあるのぼりくだりの道の草枯れ明るくて一間きり(苦味生居)・柵をくゞつて枯野へ出た子供になつて馬酔木も摘みます夕闇のうごめくは戻る馬だつた八十八才の日向のからだである(苦味生さん祖母)さびしいほどのしづかな一夜だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...裏庭へ突きぬける長い土間を隔てて...
徳田秋声 「仮装人物」
...起きぬけに田の水を見る辰(たつ)爺(じい)さんの眼に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...兵馬の起きぬけの夜具蒲団をテレ隠しにちょっとつくろい...
中里介山 「大菩薩峠」
...枠だけになった硝子(ガラス)窓を風が吹きぬけていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...紙の裏まで突きぬけていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...メロディとともにその部屋をふきぬけて...
「朝の風」
...「お昼寝のときぬけだすんですよ」主税はそういってすすめた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...ツツツツと細い火の柱が無数に空へつきぬけた...
吉川英治 「銀河まつり」
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吉川英治 「新・水滸伝」
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吉川英治 「新・水滸伝」
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吉川英治 「新・水滸伝」
...こういう難儀をも突きぬけてみなければ――この歓びを生命に味うことは出来なかったろう...
吉川英治 「日本名婦伝」
...火花みたいに突きぬけたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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