...彼等もやはり霧のように長方形の窓を突きぬけてしまう...
芥川龍之介 「誘惑」
...明くる日起きぬけに新聞を見ると...
芥川龍之介 「妖婆」
...しかし今夜こそはそこを突きぬけよう...
有島武郎 「親子」
...いつもわれわれ人間の体をつきぬけている...
海野十三 「宇宙戦隊」
...成層圏もやがて突きぬけそうになって高度二十キロメートルを越えるあたりでは...
海野十三 「三十年後の世界」
...西風が土砂を巻いて吹きぬけていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...或は寒風が吹きぬけ荒壁が落ちるに委されたりしていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...翌(あく)る朝起きぬけに義士の引揚(ひきあげ)を見て...
薄田泣菫 「茶話」
...私はまだまだほんたうにしんからつきぬけてはゐない...
種田山頭火 「其中日記」
...とにかくまつすぐにつきぬける人物である...
種田山頭火 「松山日記」
...垣根(かきね)をつきぬけたり溝(みぞ)を飛び越したりして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私のすぐ側の窓から外へつきぬけてるのを...
豊島与志雄 「小説中の女」
...枠だけになった硝子(ガラス)窓を風が吹きぬけていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...廊下を突きぬけて...
堀辰雄 「おもかげ」
...快楽の戦慄(せんりつ)が突きぬけるように思った...
山本周五郎 「青べか物語」
...風を突きぬけた気力の若若しい緊張がある上に...
横光利一 「旅愁」
...「起きぬけから忌(いま)わしいことを聞かせおる...
吉川英治 「三国志」
...小屋の天井を突きぬけそうだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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