...そしてきな臭い匂いを残して黒い灰となり...
海野十三 「地獄の使者」
...その呼吸に「カナリヤの労働」――きな臭い煙草――の名の香(かおり)が絡み...
谷譲次 「踊る地平線」
...きな臭い匂が鼻を突いた...
外村繁 「夢幻泡影」
...きな臭い煙が、紙と紙の隙間(すきま)を這(は)い上(のぼ)って出た...
夏目漱石 「虞美人草」
...きな臭い火元を嗅ぎ当てたように蠢(うごめ)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎はきな臭い顔をして後をついて来たのは言うまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何ともいえないきな臭いようないやあな匂いが鼻先を掠めた...
正岡容 「小説 圓朝」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...帰りにその前を通ると地蔵がきな臭いような顔をしたので...
柳田国男 「山の人生」
...悠二郎は急にきな臭いようないやな気持になり...
山本周五郎 「桑の木物語」
...もうそのあたりまできな臭い煙がいっぱいだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...きな臭い煙が巻込んで来ていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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