...こののんき坊のおれまでがいらん気をもませられるで……」「そりゃうそです」葉子は顔をおおうたままきっぱりと矢継ぎ早にいい放った...
有島武郎 「或る女」
...」きっぱりと返事をするのが聞えた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私はきっぱりと、自分の愛が木村の上にあって夫の上にはないことを、自ら認めるようになった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...……そこできっぱりと二人の関係を片づけるんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...きっぱりと答えました...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...きっぱりと仕事をよしてしまったのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私がきっぱりと断ってきます...
豊島与志雄 「変な男」
...きっぱりと簡単にジャン・ヴァルジャンを拒絶すべきであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...きっぱりと言い得るだろうかということが不思議でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...ときっぱりと言いきってしまったから問題はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は、実証論者たちと共に、きっぱりと、しかしながら沈鬱にこう言おう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...きっぱりとしたところへ思慮を落着けた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...きっぱりと繍(ぬ)わせ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...公方のお成りをさえきっぱりとことわった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...きっぱりと長崎屋と手切れをした以上は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」きっぱりとした答えだった...
室生犀星 「野に臥す者」
...秀之進はきっぱりと云った...
山本周五郎 「新潮記」
...お許のごとき悪逆の手先にわが子を仕えさすことはなりませぬ」きっぱりと云いきった...
吉川英治 「三国志」
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