...きっぱりと答えたじゃありませんか...
芥川龍之介 「開化の良人」
...いつのまにか寝入ったその人の艶々(つやつや)しい顔をなでさすりながらきっぱりといい放った...
有島武郎 「或る女」
...「いゝえそうじゃございません」番頭は案外にもそうきっぱりといい切ってしまった...
有島武郎 「或る女」
...きっぱりと黙殺することに腹を決めたのだが...
太宰治 「虚構の春」
...」とマア坊は眼を伏せて気弱そうに、しかも、きっぱりと、不思議な断り方で断った...
太宰治 「パンドラの匣」
...男らしいきっぱりとしたところはあるが...
田山花袋 「田舎教師」
...きっぱりと答えた...
壺井栄 「大根の葉」
...「あたし行かないわ」と彼女はきっぱりと...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...わしがぜひとも行かせますじゃ」と長老がきっぱりと言いきった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし彼らはきっぱりとそう是認することができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あなたは妙にきっぱりとした物の言いかたをなさいますわね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...きっぱりとした決断をくだすことがむずかしくなった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...きっぱりとしたところへ思慮を落着けた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...しかしきっぱりと云った...
山本周五郎 「竹柏記」
...きっぱりとはねつけた...
山本周五郎 「風流太平記」
...きっぱりと首をふって云う...
吉川英治 「篝火の女」
...巌根(いわね)のように堅固に、あらゆる心機をここに征服するだけの備えもかたまったつもりであるが、なぜか、この一盲人の極めて平俗な問に対して、きっぱりと、邪弁の舌を断(た)ってみせるような言葉が胸に出てこなかった...
吉川英治 「親鸞」
...きっぱりと伜にいい渡そうではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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