...きちんと貝の口にしめ直し...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...二人の老人は幸太郎よりも服装はきちんとしているのに...
梅崎春生 「狂い凧」
...万事に主人側と雇人との区別がきちんとしていた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ただ机のうえにきちんと飾って...
太宰治 「虚構の春」
...Mさんの机の上にきちんと置かれてゐる事であつた...
太宰治 「津軽」
...座敷の中にきちんと坐り通していたのです...
豊島与志雄 「香奠」
...ふとんの上にきちんと坐って...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...隣の息子なんか、たまたま私のうちへ来ても、大学の先生だと思ってか、遠く離れて、きちんと座り、しゃちこばって、切り口上で、ことさら難しい言葉を並べ立てるので、こちらもいつしか冷淡になり、ああそうですか、いずれ考えておきましょう、などと返事をせざるを得なくなる...
永井隆 「この子を残して」
...服をきちんと着ることや...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...校庭も模範的にきちんと片づけておくことができるだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これからはきちんきちんと送ってやろうと思った芝居の切符ではきっと十分に償いきれないものだったけれども...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ひどくきちんと置いてあった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ちょっとした身体こなしにもきちんとキマっていて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...細い赤が品良く縞に這入つた背広をきちんと着て...
北條民雄 「青年」
...きちんと両手(りょうて)を組み合わせました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...もうきちんと洋服を着て...
柳田国男 「故郷七十年」
...きちんと坐った膝を撫(な)で...
山本周五郎 「おれの女房」
...きちんと坐っていた...
山本周五郎 「さぶ」
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