...過敏にきちょうめんできれい好きな葉子はもうたまらなかった...
有島武郎 「或る女」
...あの几帳面(きちょうめん)に見える園には不思議な現象だと人見の思うのはこのことだけだった...
有島武郎 「星座」
...まことに几帳面(きちょうめん)なことである...
海野十三 「宇宙尖兵」
...几帳面(きちょうめん)に精算をし...
海野十三 「共軛回転弾」
...きちょうめんにちゃんと曲がり角を曲がってあるくのと...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...几帳面(きちょうめん)に掃除されたランプの灯(ひ)も...
徳田秋声 「黴」
...クリストフ自身も几帳面(きちょうめん)にミサに出かけていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はコーンの几帳面(きちょうめん)さを少しも疑わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...倹約で几帳面(きちょうめん)で勤勉で平静で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...政府主義(きちょうめんな一党派に対する乱暴な名前ではあるが)のうちに交じってる無政府主義であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それなら万事こう几帳面(きちょうめん)に段落をつけるかと思うと...
夏目漱石 「坑夫」
...几帳面(きちょうめん)な塗抹(とまつ)主義を根気に実行したとすれば...
夏目漱石 「子規の画」
...女団洲(だんしゅう)で通る素帳面(きちょうめん)な...
長谷川時雨 「市川九女八」
...紙のきたなくなって裂けていることがD――の真の几帳面(きちょうめん)な習慣と矛盾しているし...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...毎年母の盆供(ぼに)の事だけはあの方が几帳面(きちょうめん)になさって下すっていたのに...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...家の中の事を生帳面(きちょうめん)にしたがる末造には...
森鴎外 「雁」
...几帳面(きちょうめん)な質(たち)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...几帳面(きちょうめん)そうな人物...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索