...顔のきずあとが、一だんとものすご味(み)を加えてきた...
海野十三 「恐竜島」
...誰もそれを傷痕(きずあと)と思う者がないであろう...
海野十三 「脳の中の麗人」
...「格子縞の鳥打帽を眼(ま)ぶかにかぶって口を曲げてものをいう傷痕(きずあと)の男」も...
谷譲次 「踊る地平線」
...桑を切るとて大きな桑切庖丁を左の掌(てのひら)の拇指(おやゆび)の根にざっくり切り込んだ其疵痕(きずあと)は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小鼻(こばな)に疵痕(きずあと)の白く光った三十未満の男...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...頬(ほお)と頤(あご)とに紫色の傷痕(きずあと)があり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...紛糾した正面に一つの傷痕(きずあと)をつけてるかのようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...額の左口に物凄い瘡痕(きずあと)のある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その左の耳の瘤(こぶ)を取った疵痕(きずあと)が何より証拠...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...傷痕(きずあと)に几帳面(きちやうめん)な丸味があるぜ」平次の言ふのは尤(もつと)もでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火鉢には揉み消した短かい火繩が埋めてあつた――主人の胸の傷跡(きずあと)や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺の顔の傷跡(きずあと)は墓場まで残るだろうな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...又(また)傷痕(きずあと)も癒(い)えて行(ゆ)く...
水野仙子 「悔」
...皮の剥(は)げた傷痕(きずあと)のように赭土(あかつち)の肌が見えていた...
山本周五郎 「あだこ」
...「くびじろ」の角にかけられた傷痕(きずあと)を見せた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...左の脇腹に大きな傷痕(きずあと)があった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...疵痕(きずあと)さえ付ける事が出来ません...
夢野久作 「白髪小僧」
...縦横にタタキ付けられている大小長短色々の疵痕(きずあと)を……殴打...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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