...誰もそれを傷痕(きずあと)と思う者がないであろう...
海野十三 「脳の中の麗人」
...傷痕(きずあと)らしい黒い筋(すじ)のあったのが...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...そうして私の過去の傷痕(きずあと)も...
太宰治 「斜陽」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ただ額の真中に斜めに深く切り込んだような大きな創痕(きずあと)が...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...頬(ほお)と頤(あご)とに紫色の傷痕(きずあと)があり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...寒い晩には尻尾の傷跡(きずあと)が痛んでくるし...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...神が仁慈をきざんだその顔の上に勇武をきざみつけてる大きな傷痕(きずあと)をながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...防寨(ぼうさい)での創痕(きずあと)である青白い筋が少し見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...確かに古い傷痕(きずあと)がある」「え?」平次は驚きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...潸々(さんさん)と涙をながしている女囚のひとたちの深い傷痕(きずあと)がおもいやられて来るのです...
林芙美子 「新生の門」
...その像は巡礼の衣を著し腿(もも)に黒死病の瘢(きずあと)を帯び...
南方熊楠 「十二支考」
...三十がらみの人足は髭だらけの頬に大きな傷痕(きずあと)があり...
山本周五郎 「風流太平記」
...又喰付(くいつ)き合った創痕(きずあと)が...
夢野久作 「難船小僧」
...私のこの胸の疵痕(きずあと)を...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...首の周囲(まわり)の疵痕(きずあと)は細帯と一致しないし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この創痕(きずあと)の一つ一つがみな汝の忠魂と義心を語っている...
吉川英治 「三国志」
...匈奴(きょうど)の南下に侵された歴史の古い痍跡(きずあと)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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