...ちょうど傷痕(きずあと)にでも触(ふ)れられたような...
芥川龍之介 「将軍」
...ただ創痕(きずあと)の深さが...
海野十三 「電気看板の神経」
...手相見の謂わゆる生命線の基点へ走っている一条(すじ)の創痕(きずあと)なんですがね...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...「格子縞の鳥打帽を眼(ま)ぶかにかぶって口を曲げてものをいう傷痕(きずあと)の男」も...
谷譲次 「踊る地平線」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...他の水夫――頬(ほお)に創痕(きずあと)のある物凄(ものすご)い男が...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...桑を切るとて大きな桑切庖丁を左の掌(てのひら)の拇指(おやゆび)の根にざっくり切り込んだ其疵痕(きずあと)は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...寒い晩には尻尾の傷跡(きずあと)が痛んでくるし...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...頬(ほお)には傷痕(きずあと)を留め...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わが失恋の瘡痕(きずあと)を淋(さみ)しく見つめている方が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...背中の傷痕(きずあと)を見せて上げな」「へエ」何と言ふ事...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不気味にはじけた傷痕(きずあと)を指さしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火器や刃物の傷痕(きずあと)もなければ毒殺の形跡もまったくないというのです...
平林初之輔 「五階の窓」
...その像は巡礼の衣を著し腿(もも)に黒死病の瘢(きずあと)を帯び...
南方熊楠 「十二支考」
...皮の剥(は)げた傷痕(きずあと)のように赭土(あかつち)の肌が見えていた...
山本周五郎 「あだこ」
...「くびじろ」の角にかけられた傷痕(きずあと)を見せた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...耳の後ろから眼尻にかけて貫通した流弾の疵痕(きずあと)が残っている...
横光利一 「夜の靴」
...小次郎から受けた刀の傷痕(きずあと)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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