...どこかに翼の音や鼠のきしる音も聞えていた...
芥川竜之介 「歯車」
...追々と本が出来て行く過程が書きしるしてある...
石川欣一 「可愛い山」
...ぎりぎりぎりと金属のきしる音がして...
海野十三 「怪塔王」
...つぎのように書きしるしました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...もっともこのかみ合わせがかなりぎしぎしときしるので...
寺田寅彦 「糸車」
...浜べで無数の砂利(じゃり)が相打ち相きしるように無数の蝗の羽根が轢音を発している...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...神と人との恐るべき重さのもとに鳴りきしる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...舵鎖(ラダー・チェイン)のきしる音か...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...肱金(ひじがね)の上にきしる鉄門の響き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唯臆面(おくめん)もなく身の耻とすべきことどもみだりに書きしるして...
永井荷風 「書かでもの記」
...かくのごとはやきしるしの...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...それを彼は次のやうにノートに書きしるした...
原民喜 「火の踵」
...歯車がきしる音を立てなかったならば...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...図引きのなかの歯車の一つがきしるはずだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...それを眺めたときの心持を私は書きしるそうとはしまい...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...私は隣りのお前の部屋でも夜どおし寝台のきしるのを耳にしていた...
堀辰雄 「楡の家」
...輪下にきしる雪道をの下まで来ぬ...
森鴎外 「舞姫」
...その上さらに百人の記録家が出てきてそれを書きしるすとしたところで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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