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石川啄木 「一握の砂」
...その取着(とッつき)らしいのの表戸を、きしきし、その若い人がやるけれど、開きますまい、あきません...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...角(かく)なる函(はこ)は樫(かし)づくり、焦茶(こげちや)の色の框(わく)はめて、冷たき壁に封じたる棺(ひつぎ)のなかに隠れすむ「時」の老骨(ろうこつ)、きしきしと、数(かず)噛(か)む音(おと)の歯(は)ぎしりや、これぞ時鐘(とけい)の恐ろしさ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...あなきしきしと木食蟲 樹の髓を食(は)む...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...きしきしと木食蟲 樹の髓を食(は)む...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...――きしきしとのみ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...なよべるたはれ女のひと目はゞかる足どりにきしきし嘆く橋の板...
田山花袋 「日本橋附近」
...バネがきしきしとたわむ音を聞きながら...
林芙美子 「浮雲」
...胸や腕をきしきしこすつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...雪は本降りになつて片栗のやうなきしきしした雪が積つてゆく...
林芙美子 「雪の町」
...砂がきしきし鳴りました...
宮沢賢治 「インドラの網」
...指できしきしさせながら...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...指(ゆび)できしきしさせながら...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...指できしきしさせながら...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...おしのの足の下できしきしときしんだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...きしきしと音するは鑿(のみ)とりて像を彫(きざ)む人夜(よ)も寝ぬが如(ごと)し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...踏めばきしきしと揺れ...
若杉鳥子 「浅間山麓」
...きしきしときしみたる」...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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