...女のような木樵(きこり)と三匹の犬とをさも莫迦(ばか)にしたように見下(みくだ)しながら...
芥川龍之介 「犬と笛」
...樵夫(きこり)と覚しき一個(ひとり)の親仁(おやじ)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...一人の樵夫(きこり)がお神さんと一緒に住んでゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...きこりさえはいったことのない...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...そして、その一団が、きこりを、道あんないにして、大円盤のおちたという山中へ、わけのぼった、というところで、夕刊の記事はきれていました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...そこで、村のきこりの、木のぼりの名人をよんできて、やっと幸ちゃんを、木の上からおろすことができたのですが、それを見ると、おかあさんは、ワッと泣きだしてしまいました...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...しかし、それは、いまにして判ったのであるが、そのきこりが、私を疑えない筈だった...
太宰治 「断崖の錯覚」
...「晋(しん)の王質と云う樵夫(きこり)が山の中で童子が碁を打っているのを見ていたら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...きこり共にはそれらの声が少しも聞こえませんでしたし...
豊島与志雄 「お月様の唄」
...そして貧しい森かげのきこりが暮して行くように...
新美南吉 「苔人形」
...山へ行く営林署の樵夫(きこり)が五六人...
林芙美子 「浮雲」
...樵夫(きこり)もっともと同じて恩を忘れ熊を落して大虫に啖わせたがそれから発狂した...
南方熊楠 「十二支考」
...木樵(きこり)・草苅(くさかり)・狩人(かりうど)の群が...
柳田国男 「山の人生」
...ときおり百姓とか猟人とか樵(きこり)などにやつして...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...農夫か樵夫(きこり)といった感じで...
山本周五郎 「花も刀も」
...樵夫(きこり)か猟師(りょうし)かと見えるのが多い...
吉川英治 「源頼朝」
...木樵(きこり)か百姓しかいねえはずだに」「くさり鎌の上手がいると桑名で聞いたが」「ははあ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...みな木樵(きこり)をしたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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