...春雨や人住みて煙(けぶり)壁を洩る物種(ものだね)の袋濡らしつ春の雨春雨や身にふる頭巾(づきん)着たりけり春雨や小磯の小貝濡るるほど滝口(たきぐち)に灯を呼ぶ声や春の雨ぬなは生(お)ふ池の水(み)かさや春の雨夢中吟春雨やもの書かぬ身のあはれなるこの蕪村の十二句は目に訴へる美しさを...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...木口(きぐち)は余り上等とも思わなかったが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...まだなまなましい白い木口(きぐち)が...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...小平めは」其処へ関口官蔵(せきぐちかんぞう)と中間(ちゅうげん)の伴助(はんすけ)が...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...風呂の焚口(たきぐち)の所に行くと...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...せきぐちといふ古い店の二階で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...檐口(のきぐち)の瓦が砕(くだ)かれてゐたのである...
森鴎外 「大塩平八郎」
...和歌山中学(わかやまちゅうがく)で関口流(せきぐちりゅう)の柔道(じゅうどう)を...
山中峯太郎 「小指一本の大試合」
...柿崎は首尾よく退口(のきぐち)を取ったであろうか...
吉川英治 「上杉謙信」
...供奉の公卿百官から滝口(たきぐち)(近衛兵)の甲冑(かっちゅう)まで...
吉川英治 「私本太平記」
...退口(のきぐち)を取った後も...
吉川英治 「新書太閤記」
...徐々に退口(のきぐち)を落ちて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかに味方の退口(のきぐち)を取ったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...すなわち予定どおりこれを足守川の堰口(せきぐち)へ石とともに沈めることができた...
吉川英治 「新書太閤記」
...木口(きぐち)の好(この)み...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...退口(のきぐち)は裏門と一決のこと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...穴吹口(あなふきぐち)へ着きましょうか」「そこが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桶風呂の焚口(たきぐち)をいぶしていた母のおしげは...
吉川英治 「野槌の百」
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