...問『人類の無智と頑陋(がんろう)との為めに...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...連句はその末流の廃頽期(はいたいき)に当たって当時のプチブルジョア的有閑階級の玩弄物(がんろうぶつ)となったために...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その一つの現象としては古典の玩弄(がんろう)...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...迷信者の玩弄物(がんろうぶつ)であったものがかえってほとんど科学的に真な本能的の「我れ」を読み取る唯一の言葉であるように思われて来たのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...しかして世上往々政治をもって一の玩弄物(がんろうぶつ)としてその経験をば烟火(えんか)のごとく愉快なるものとなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...自分はこれまで幻影に玩弄(がんろう)せられていたような気がした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...運命の玩弄児(がんろうじ)はわれ先にとこの箱へ這入(はい)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...習慣がこうであるのにさすが倫敦(ロンドン)は世界の勧工場(かんこうば)だからあまり珍らしそうに外国人を玩弄(がんろう)しない...
夏目漱石 「倫敦消息」
...多妻多男の法は今世(こんせい)を挙げて今人(こんじん)の玩弄物(がんろうぶつ)に供するの覚悟なれば可なりといえども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...人をあえだり揉(もん)だりして玩弄(がんろう)する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...シカシあの時憖(なま)じ此方(こっち)から手出をしては益々向うの思う坪に陥(はま)ッて玩弄(がんろう)されるばかりだシ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...されども歌人皆頑陋(がんろう)褊狭(へんきょう)にして古習を破るあたわず...
正岡子規 「曙覧の歌」
...享保以後無学無識の徒に翫弄(がんろう)せらるるに至って雅語ようやく消滅し俗語ますます用いられ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...享保(きょうほ)以後無学無識の徒に翫弄(がんろう)せらるるに至(いたっ)て雅語漸く消滅し俗語ますます用ゐられ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...このごろの西洋家は玩弄物(がんろうぶつ)のようにいう人もあるそうだが...
三宅花圃 「藪の鶯」
...しかし書肆(しょし)万巻楼(まんがんろう)の主人が相識で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...故なくして他人の玩弄(がんろう)となる事を極度に恐れた彼女は...
夢野久作 「少女地獄」
...えいかん頑老(がんろう)「……兄者(あにじゃ)...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索