...問『人類の無智と頑陋(がんろう)との為めに...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...ひとの玩弄物(がんろうぶつ)ではないのである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...それは単に小さな子供らの愛撫(あいぶ)もしくは玩弄(がんろう)の目的物ができたというばかりでなく...
寺田寅彦 「子猫」
...食う前に玩弄(がんろう)するのである...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...自分はこれまで幻影に玩弄(がんろう)せられていたような気がした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...運命の玩弄児(がんろうじ)はわれ先にとこの箱へ這入(はい)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...習慣がこうであるのにさすが倫敦(ロンドン)は世界の勧工場(かんこうば)だからあまり珍らしそうに外国人を玩弄(がんろう)しない...
夏目漱石 「倫敦消息」
...自分らの玩弄物(がんろうぶつ)なる「妾(めかけ)」にしてしまうんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あたかも今日の世界を挙げて今日の人に玩弄(がんろう)せしめて遺憾なしとすれば...
福沢諭吉 「日本男子論」
...人をあえだり揉(もん)だりして玩弄(がんろう)する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...シカシあの時憖(なま)じ此方(こっち)から手出をしては益々向うの思う坪に陥(はま)ッて玩弄(がんろう)されるばかりだシ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...享保(きょうほ)以後無学無識の徒に翫弄(がんろう)せらるるに至(いたっ)て雅語漸く消滅し俗語ますます用ゐられ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...このごろの西洋家は玩弄物(がんろうぶつ)のようにいう人もあるそうだが...
三宅花圃 「藪の鶯」
...しかし書肆(しょし)万巻楼(まんがんろう)の主人が相識で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...故なくして他人の玩弄(がんろう)となる事を極度に恐れた彼女は...
夢野久作 「少女地獄」
...性的玩弄物(がんろうぶつ)として...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...えいかん頑老(がんろう)「……兄者(あにじゃ)...
吉川英治 「私本太平記」
...氏によれば仏教美術も万葉の歌も少数知識階級の玩弄物(がんろうぶつ)であって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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