...食堂車の中はがらんとして...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...このがらんとした亜鉛(トタン)屋根の工場とも倉庫とも見える建物内こそ...
海野十三 「東京要塞」
...ダアリアなぞの飾られた広い森閑(がらん)とした食堂で...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その胸のうちは相変らずがらんとして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...ガヴローシュは再び起き上がらんがために倒れたまでだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...がらんとした広い部屋の真中にいくつも卓が寄せ集めてあって...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...がらんがらんという音がした...
夏目漱石 「三四郎」
...先生はがらんとした工場の隅(すみ)にひとり腰掛けていた...
原民喜 「廃墟から」
...今や地平線一杯に広がらんとしていた...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...新聞すらつづき物の新小説以外にはあまり読みたがらんくらいだった...
平林初之輔 「秘密」
...美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を実に何万といふ小さな鳥どもが幾組も幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...そこのがらんとした寂しい地面の有様が子供の心をつよく動かした...
宮本百合子 「雨と子供」
...家の中は初めてがらんとして...
横光利一 「旅愁」
...それだけの伽藍(がらん)勢力だけでは...
吉川英治 「黒田如水」
...がらんとして、空寺(あきでら)のように奥は冷たくて暗かった...
吉川英治 「親鸞」
...伽藍建立(がらんこんりゅう)の清浄(しょうじょう)なお作事に使っておるかっ...
吉川英治 「親鸞」
...伽藍(がらん)の横の松の樹を撫でて見たり...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...がらんがらんと転がる音がした...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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