...「峠が見えたぞ‥‥北に取れや舵(かじ)を‥‥隠れ岩さ乗り上げんな‥‥雪崩(なだれ)にも打たせんなよう‥‥」そう言う声がてんでんに人々の口からわめかれた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...がてんがてんしていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...こいつらがてんで同情がないから」男はうなずいた...
梅崎春生 「桜島」
...何も知らない癖(くせ)に……」と独(ひと)り合点(がてん)の課長は...
海野十三 「恐怖の口笛」
...祈祷をする時の表情だ」と時雄は心の中に合点(がてん)した...
田山花袋 「蒲団」
...何か独(ひと)り合点(がてん)をしながら木津屋の暖簾(のれん)の前へ来てみる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは誰にも合点(がてん)のゆかないことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...はっと合点(がてん)がゆきましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとじゅうぶん合点(がてん)が行ったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前たちの合点(がてん)のいくことではないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当に合点(がてん)している...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれだ」と合点(がてん)したが...
中里介山 「大菩薩峠」
...他人(ひと)も自分同様締(しま)りのない人間に違ないと早合点(はやがてん)をしているのかも知れない...
夏目漱石 「坑夫」
...それから寂光院の不思議な現象に逢ってその現象が学問上から考えて相当の説明がつくと云う道行きが読者の心に合点(がてん)出来ればこの一篇の主意は済んだのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...なぜ刑事が応対に出たのか合点(がてん)がゆかないはずだが...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...まだまだ合点(がてん)が行きかねましょうが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一体あいつらは何でしょう」「どうやら覆面していたらしい」「それが合点(がてん)がいかねえんです...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それを見て我々はなるほどと合点(がてん)が行ったのである...
和辻哲郎 「岡倉先生の思い出」
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