...猫々の方がちっと上だよ」「しかし袋猫々も...
海野十三 「暗号の役割」
...僕がちっとばかりこの部屋を留守にしたからといって...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...女がちっちゃなムク犬のほかの誰かを...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...しかしこのごろはいい画(え)がちっとも来ないじゃないか...
徳田秋声 「縮図」
...どうしたわけか音がちっとも出ません...
夢野久作 「ルルとミミ」
...後腹がちっとも痛めないし...
戸田豊子 「鋳物工場」
...私は彼の姿がちっとも見えないので...
豊島与志雄 「黒点」
...普通彼らの着る白い着物がちっとも似合わなかった...
夏目漱石 「行人」
...暑いせいか食慾がちっとも進まないので困っていると答えた...
夏目漱石 「行人」
...その代り筆がちっとも滞っていない...
夏目漱石 「三四郎」
...人間は恐ろしいものだって仰有(おっしゃ)ったがちっとも恐ろしくないや...
新美南吉 「手袋を買いに」
...女らしい愛嬌がちっともおありにならない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...結局皆がちっとも斜(はす)っかいになったところのない心持でそれを生き通して来ているからであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...歌の言葉がちっとでも古くさくなると...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「ところがそれがちっとも気味わるくないのです...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...そんな気はいがちっとも見当らなくなった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その手もとから火縄(ひなわ)がちった――さすがの忍剣も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...城太郎がちっとも触れないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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