...屋根(やね)をはがれたトタン板(いた)と、屋根板(やねいた)が、がたん、ばり/\と、競(かけ)を追(お)つたり、入(い)りみだれたり、ぐる/\と、踊(をど)り燥(さわ)ぐと、石瓦(いしかはら)こそ飛(と)ばないが、狼藉(らうぜき)とした罐詰(くわんづめ)のあき殼(がら)が、カラカランと、水鷄(くひな)が鐵棒(かなぼう)をひくやうに、雨戸(あまど)もたゝけば、溝端(みぞばた)を突駛(つツぱし)る...
泉鏡太郎 「十六夜」
...いかにも金がたんまりあるかのように泰然と落着くことにした...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...扉はがたんと開かれ...
海野十三 「恐龍艇の冒険」
...」国旗に接吻4・22(夕)桑港(サンフランシスコ)には露西亜生れの労働者がたんと居る...
薄田泣菫 「茶話」
...そうして直治がたんとたんと親孝行をするといい...
太宰治 「斜陽」
...がたん・がたん!がたん・がたん!歓呼のこ――えに送られて歓呼のこ――えに送られて何とそれが調子よくピストンのひびきに乗ったことよ! ことによると私は早くも無意識のうちに...
谷譲次 「踊る地平線」
...それから窮屈そうにがたんと鳴る音が...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...がたんがたんと、戸、障子、欄間(らんま)の張紙(はりがみ)が動く...
永井荷風 「狐」
...お主やコールジュが夢にも見たことのないやうな黄金(かね)がたんまり埋まつてをるのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...突然がたんと車が上下すると...
北條民雄 「道化芝居」
...がたんがたん揺られるがままになりながら...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...急にまた坂にさしかかったと見えて橇ががたんがたん揺れだしたので...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...そのときがたんと音がするので...
山本周五郎 「青べか物語」
...そのときがたんと音がするので...
山本周五郎 「青べか物語」
...その亭主がたんば老から金を借りた...
山本周五郎 「季節のない街」
...「誰がたんをぶつのよ...
山本周五郎 「ちゃん」
...私はどっちが幸福になるだろう」がたんと...
吉川英治 「江戸三国志」
...それへ来合わせた春日丹後(かすがたんご)と共に眼くばせして...
吉川英治 「新書太閤記」
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