...それがさっと一度だけ動いたのを三根夫は見た...
海野十三 「怪星ガン」
...一陣の山風がさっと吹きこんできて...
海野十三 「少年探偵長」
...冷たい風がさっと頬をなでる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...ベッドのカーテンがさっと引きのけられ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...上手(かみて)と下手(しもて)の両方からダンシング・チームがさっと舞台へ駆け出て来た...
高見順 「如何なる星の下に」
...その脣からは血の気がさっと心臓へ戻った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...」紅いものがさっとサザランド嬢の顔によぎり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...空にはあらぬ地の上の濃い碧色(へきしょく)がさっと眼に映(うつ)った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ときどき風がさっとその片影を吹き送って来た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...突然その一つがさっとあお白く閃いて...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...忽(たちま)ち生暖(なまあたた)かい風がさっと吹き下りて...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...先生の顔がさっと変った...
原民喜 「焔」
...自動車がさっと走り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...手のほうがさっと動いたのだ...
山本周五郎 「さぶ」
...そのほかに不必要な死傷者はだしたくなかったのです」兵部の顔をなにかがさっとかすめた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「――此奴(こやつ)な」利家がさっと開けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...仕切戸がさっと開いた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...体がさっと冷たくなった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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