...「がさがさするね...
泉鏡花 「海異記」
...左右の小笹哦嗟々々(がさがさ)と音して...
巌谷小波 「こがね丸」
...がさがさしててね...
梅崎春生 「狂い凧」
...がさがさという音がしています...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...がさがさと云う音が直ぐ傍で聞えた...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...左の方に当ってがさがさと云う枯れた草木の枝葉に足を触れる音(おと)が聞えた...
田中貢太郎 「草藪の中」
...がさがさやつて、ずつと先の路に出た...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...がさがさと憊(くたび)れた神経に刺さるような音を立て...
徳田秋声 「あらくれ」
...宿鳥(ねどり)が物に驚いてがさがさ飛び出す...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...身(み)を動(うご)かす度(たび)に一齊(せい)にがさがさと鳴(な)りながら波(なみ)の如(ごと)く動(うご)いて彼等(かれら)の風姿(ふうし)を添(そ)へて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...がさがさに割られて尖(とが)り切った氷の破片が...
夏目漱石 「こころ」
...グレゴールのたくさんの小さな脚はがさがさいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...がさがさした芸術派であるのに比べて...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...がさがさと溜(たま)った落葉がひっかきまわされるような音がきこえた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...こんな見苦しいがさがさした手に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...がさがさと幼児が一人這(は)い出してきたのを見てびっくりして急いで山を走り降った...
柳田国男 「山の人生」
...病気でもあるらしい嗄(しわ)がれてがさがさした声...
山本周五郎 「柳橋物語」
...身長よりも高い熊笹をがさがさと分けて下るが...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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