...小山内さんの批評はかんばしくないのが常で伊藤はたいがい意気銷沈して帰つてきたようである...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...恥(はじ)の上塗(うわぬ)りのようなかんばしくない事件がおこった...
海野十三 「骸骨館」
...その努力の對象に充分注意が行屆かないとか或はあまり急ぎ過ぎたりするときまつて結果がかんばしくない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...あんまりかんばしくない勤め先のようだったが...
高見順 「いやな感じ」
...このような娘は折々運命(なにか)の間違いであまりかんばしくない家庭に生まれてくるものである...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...また一面においてはそうしたかんばしくないものを...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...そんなときにはたいていはあまりかんばしくない結果になるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...オルガのかんばしくないさまざまなニュースによって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...かんばしくないのろのろした使者だっていう悪評を立てられてしまいました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...かんばしくないケースが相当かさなっています……五月三日の夜...
久生十蘭 「母子像」
...博士があまり品行のかんばしくない人であることはすぐにわかった...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...どうもかんばしくない...
宮地嘉六 「老残」
...六条院の二品(にほん)の宮(みや)の御幸福のかんばしくない噂(うわさ)などがお耳にはいったころには...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ふだん評判のかんばしくない銀公が...
山本周五郎 「青べか物語」
...はなはだかんばしくない...
山本周五郎 「桑の木物語」
...「あいつはどうもかんばしくない...
山本周五郎 「末っ子」
...ために、親の義辰は、寄手の諸大将から異端視され、鎌倉幕府の聞えも、もちろん、かんばしくない...
吉川英治 「私本太平記」
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