...あたたかい南の国のかんばしい林のなかから...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...懐かしくかんばしい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...かんばしい名をのちの世にまでのこされました奇特なひとたちでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...樹明君がお土産の牡蠣はうまかつた、殼をたゝき割つて、そのまゝ食べる、かんばしい、久しぶりに磯の香をかいだ...
種田山頭火 「其中日記」
...イギリスの園芸家たちの非常に珍重するあのかんばしい桃金嬢(マートル)の下生えでぎっしり蔽(おお)われているのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...「金偏に芳――かんばしいの芳が書いてありますが...
本庄陸男 「白い壁」
...菊見せんべいの店の乾いた醤油のかんばしい匂いが一層きわだった...
宮本百合子 「菊人形」
...あたりに残ったかんばしい香までも女房たちはほめ合っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お帰りになったあとで周囲に残っていたかんばしいにおいがまだ今も自分の身に残っている気がして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小雨が降っていて風は冷ややかに室(へや)の中へ吹き入るのといっしょにかんばしいかおりが通ってきたことによって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かんばしいにおいも劣っておいでにならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あまりかんばしいお体ではないんだけど...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...せっかく武勲かんばしい楠木廷尉の子なればこそ...
吉川英治 「私本太平記」
...かんばしい仙丹(せんたん)を噛(か)みつぶして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かんばしいコーヒーの香り...
吉川英治 「随筆 新平家」
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