...――堪忍(かんにん)して頂戴よ...
芥川龍之介 「アグニの神」
...どうか勘忍(かんにん)して下さいまし...
芥川龍之介 「おぎん」
...「かんにんして呉れよ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...その時分にはいつもお母さんが兄さんに詑(わ)びを入れて堪忍(かんにん)して貰(もら)っていたのだそうだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...待つのは堪忍(かんにん)して貰いたいと運転手が云うのを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...堪忍(かんにん)が第一だよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日はこれで堪忍(かんにん)してちょうだいよ...
夏目漱石 「明暗」
...御堪忍(ごかんにん)あそばして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こればかりは堪忍(かんにん)して貰いたい」「では...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...堪忍(かんにん)がしかねたと見えますね――何しろ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今夜丈はかんにん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...かんにんしてくれ...
三好十郎 「好日」
...今朝の雑煮餅(ぞうにもち)だって随分荒ごなしだったゼ」胃吉「あれは堪忍(かんにん)してもらいたい...
村井弦斎 「食道楽」
...「かんにんして頂戴...
山本周五郎 「柳橋物語」
...堪忍……かんにんして……妾(わたし)ゃ知らん...
夢野久作 「名君忠之」
...かんにんして下さるでしょ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――金の話なんか水くさい」「そ、そうだとも」「でもね、たった一つ、もう一つ、私……頼みが」「どんなこと」「もう百両ほど、江戸の家へ送ってやれば、それで私は、死ぬまで、ここにいられるのだけれど、何とか、できる?」「さ……」「出来ない?」「できなければ」「私しゃ、死ぬかも……」「えっ、ほ、ほんとかい」「あら、かんにんして...
吉川英治 「野槌の百」
...時々は胡桃の樹も堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒をきらし...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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