...燈火が無いので彼等は鉋屑(かんなくず)を燃したが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...絶えずかんなくずの散らばつているオープン・セットを見ている感じが去らないで不愉快であつた...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...かんなくずや砂なぞがくしゃくしゃにはいっています...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...またのそのそとかんなくずの中へかえってうずくまり...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...わたしが二度目の床を張り鉋屑(かんなくず)を掃(は)らいだす前には...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かんなくずのにおいが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...やはり岱水で「二階はしごのうすき裏板」の次に「手細工に雑箸(ぞうばし)ふときかんなくず」があり...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...二人はまだ泥壁(どろかべ)に鋸屑(かんなくず)の散っている狭い勝手口から上って行くと...
徳田秋声 「足迹」
...そして近所の普請場から鉋屑(かんなくず)や木屑をを拾い集めて来て...
徳田秋声 「あらくれ」
...裏には鉋屑(かんなくず)などが...
徳田秋声 「黴」
...私の借家は其の頃鉋屑(かんなくず)の如く他愛無く燃え落ちた時分なのでありましょう...
西尾正 「陳情書」
...山吹(やまぶき)や井手(いで)を流るる鉋屑(かんなくず)崖下(がけした)の岸に沿うて...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...鉋屑(かんなくず)などのように転(ころが)ってる侘しい落葉を表象させる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...夥しい木材と鉋屑(かんなくず)の中に仕事をしていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...鉋屑(かんなくず)やら...
森鴎外 「百物語」
...」それから、お妃さまはあのへやにむすめをつれていって、扉(とびら)をあけて、かんなくずと、死人(しにん)のためのまくらまでもはいっている十二のお棺(かん)を見せました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「十二人兄弟」
...鉋屑(かんなくず)で出来ている五色の造花が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鉋屑(かんなくず)といっしょに舞っていた...
吉川英治 「無宿人国記」
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