...上海や漢口(かんこう)の妓館にあるのと殆(ほとん)ど変りは見えなかった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...お兒ちやんのかんこがえいと聲がするかと思ふほどに耳にある彼兒の詞を...
伊藤左千夫 「奈々子」
...そやないと後で取返しのつかんことが出来ても知らへんと……」「うむうむうむ」帆村は何を思ったものか...
海野十三 「蠅男」
...今の露伴からは想像もつかんことですな」「なるほど」「どうです...
高見順 「如何なる星の下に」
...凾谷(かんこく)から来たのですが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...然れば逆臣和泉守に加担して当家へ弓を引かんこと最も其謂(いは)れなく候間...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...美食家の斉(せい)の桓公(かんこう)が己のいまだ味わったことのない珍味(ちんみ)を求めた時...
中島敦 「名人伝」
...俗に云うべっかんこうを見事にやって退(の)けた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...林の中では閑古鳥(かんこどり)が鳴いてゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...お互いに名前はきかんことにしましょう...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...人の食(しょく)を食(は)むの故(ゆえ)を以(もっ)て必ずしもその人の事に死すべしと勧告(かんこく)するにはあらざれども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...神通は連山をまたいで慟哭(どうこく)し「黒い魔術」は帰依(きえ)者を抱いて大鹹湖(だいかんこ)へ投身した...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...勧工場(かんこうば)へはいって...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...「還幸(かんこう)は夜に延ばされた」と...
吉川英治 「私本太平記」
...まるで祭りのような騒ぎでわんわんと歓呼(かんこ)している...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どんなに歓呼(かんこ)して迎えたかもしれねえのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...閑古鳥(かんこどり)でも啼(な)きそうにさびていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...覚えている? ……」「長干行(ちょうかんこう)か」「ええ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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