...かるがゆえに、肉体の全力を傾けて山に登ることは、深く印象に残る...
石川欣一 「山を思う」
...かかるがゆえに、彼は余儀なく市中に飛び出し市民の救援を求めた、とかように申すのであります」 彼はあたかも「ピシストラアッスに似る者でございます...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...かかるがゆえに、私どもは、少なくとも、自分の姿において、観自在菩薩を見出すとともに、観自在菩薩において、自己のほんとうの姿を見出さねばならぬものであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...かかるがゆえに、人間の子釈尊が、仏となったことも、実は、この因縁の自覚にあったのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...かるがゆえに、もし諸賢においてこの書物に対しまして、まず第一に、それが諸賢によって訂正せられますように、―――すなわち、単に私の人間的な弱さのみでなく、何よりもまた私の無知を想起いたしまして、この書物の中に何らの誤謬も存しないと私は確信いたしませぬ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そしてかるがゆえに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...かるがゆえに私はその中でまたたまたま取扱われた他の種々の問題をここで枚挙しないことにする...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...かるがゆえにこのことから我々はたぶん正当に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...かるがゆえに、私が意志をまったく反対の方向に転じて、自分を欺き、そしてしばらくの間すべての意見が偽で空想的であると仮想し、かくして遂に、いわば偏見の重量を双方ともに同等のものとし、もはや曲った習慣が私の判断をものの正しい知覚から逸らせないようにしても、私は不都合なことをしてはいまいと思う...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...かるがゆえにいま...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかるがゆえに社会の位置なるものは唯一の鉛直線にして...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかるがゆえにこの天荊地棘(てんけいちきょく)の世界に奔走して幸いにその目的を成就するを得るに及んではただ意の欲するままなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...かかるがゆえに、不安と惑乱と不幸と――これがおまえが彼らの自由のためにあれだけの苦しみを忍んだ後で彼らに与えられた、今の人間の運命なのだ! おまえの偉大なる予言者はその幻想と譬喩(ひゆ)の中で、最初の復活に参与したすべての人を見たが、その数はあらゆる種族を通じて一万二千人ずつあったといっておる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かかるがゆえに、途中に一修道院を見いだすや、吾人はその中にはいってみざるを得なかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし、当時の私の開化小説などは我流の書きなぐりで、かかるがゆえに、大半以上を後年破棄し、近年朱を加えて単行本へ収めたのは、わずかに「キネオラマ恋の夕焼」一作しかない...
正岡容 「わが寄席青春録」
...かかるがゆえに、雀は百姓たちの生れながらの敵である...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...――かるがゆえに...
吉川英治 「親鸞」
...かるがゆえに愛は悲である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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