...『かりそめ日記・蟹江久美子』と書いてあります...
梅崎春生 「Sの背中」
...この春かりそめの患いからポツンと死んでしまったため...
海野十三 「火葬国風景」
...ほかのこととは違って苟且(かりそめ)にも上様の悪口を申し上げた奴...
中里介山 「大菩薩峠」
...楽しいかりそめの思い出...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...幼稚の時より男女の別を正くして仮初(かりそめ)にも戯れたる事を見聞せしむ可らずと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...仮初(かりそめ)にも自分から進(すすん)で行きたいと云うのであるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あの方がかりそめにも私のためにお苦しめられになったなんぞと云う事をあの方にはお分かりにならせぬのが...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...こは前日の野分(のわき)に倒れたるを母などが引き起して仮初(かりそめ)の板を置きそれで支へるつもりなり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...これもかりそめのことではないと存(ぞん)じます...
宮沢賢治 「雁の童子」
...この世はただかりそめのものであること...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かりそめの病のために...
森鴎外 「安井夫人」
...呉と蜀との旧交をあたためんとするものであろうが」「臣はかりそめにも蜀帝国の御使(おんつか)いであり...
吉川英治 「三国志」
...かりそめにもこれは...
吉川英治 「私本太平記」
...かりそめにも母と名のあるものを...
吉川英治 「新書太閤記」
...ばかな仰せを」かりそめにも主君の従兄弟(いとこ)たるお方ぞと戒(いまし)めながらも...
吉川英治 「新書太閤記」
...かりそめにも今日は...
吉川英治 「旗岡巡査」
...初めはほんのかりそめごとにしか考へなかつたのだが...
若山牧水 「樹木とその葉」
...かりそめにうち敷」いたところに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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