...――しっかり照準をつけて...
海野十三 「海底大陸」
...ソレッとばかり、警官達は車を降りて、同じ横丁へ駈け込む...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...かばかり沈滯もせざらまし...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...もうすっかりべとべとに腐(くさ)りくずれていて...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...そして手につかんでいたものを見ると、十本ばかりの、それまで見たこともないような自然生の立派な人蔘でありました...
田中貢太郎 「人蔘の精」
...それでは奴隷(どれい)となるばかりだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暫く昼休みの体(てい)で煙草をのみにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつ来て見ても万年青(おもと)の葉ばかり丹念に洗っているってね...
夏目漱石 「門」
...近頃はすっかり羽を延ばして...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...……野放図な亭主に連れ添うばっかりに...
久生十蘭 「金狼」
...病気はいよいよ重るばかりだし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――あの二人は誰の助けもかりず...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そのうちに十日ばかりも経つと...
夢野久作 「支那米の袋」
...わたしの繻子(しゆす)のロオヴの仮縫(かりぬひ)を終つて若い主人夫婦がわたしを待つてゐた...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...すつかりワラを着せて...
吉川英治 「折々の記」
...今にもつかみかかりそうに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...その勢力範囲(はんい)へ手をつけることができないばかりか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...足許も危うげなばかりあたふたと参内あって...
吉川英治 「源頼朝」
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