...そこへ横合から風があばれこんでくる...
海野十三 「恐竜島」
...日暮ごろから風が変ったために曲輪内の諸大名の邸宅を焼き...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...朝から降っていた雨は夕方から風が添うて...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...また気象観測の結果から風向旋転の順位が相当たしかに予測され...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...ソヨ/\と西から風が来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...犬に床まで敷いてやるといふ位な變な人間であるから風呂までが變つて居るといふ譯ではあるまいが兎に角變つて居るのである...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...こっちが厚い練塀(ねりべい)らしいから風の音がそんなに聞えないけれど...
夏目漱石 「行人」
...便所から風呂場へ通う縁側(えんがわ)で...
夏目漱石 「行人」
...表(おもて)は夕方(ゆふがた)から風(かぜ)が吹(ふ)き出(だ)して...
夏目漱石 「門」
...汚れた軸の山水から風が吹きあげてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...同じ右手から風のように飛出して来た抜刀の博徒乙――これは着物を着ている――何とも言わずに斬り付ける...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...今朝から風邪(かぜ)でお悪かったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...木村は隠しから風炉鋪を出して...
森鴎外 「食堂」
...どこかの戸の隙間から風が吹き込む音ででもあるだろうか...
森鴎外 「心中」
...其日は暮方から風が歇(や)んで...
森鴎外 「高瀬舟」
...尾根ですから風も強いし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...窓から風が流れて来て軽く二人の顔の前を抜けて通るのも...
横光利一 「旅愁」
...そこから風の落ちてくるたびに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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