...どぶ川の岸あたりから揚げていると思われる...
梅崎春生 「狂い凧」
...ついそこの荷揚場から揚げる時にこぼれたものだろう...
寺田寅彦 「鑢屑」
...船から揚げた荷物を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...船から揚げた荷物を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...川から揚げて半刻も経っちゃいません」裏木戸寄りの涼み台の上に水死人を載せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かはいらしいおちよぼ口から揚げる湯氣に陽炎がたつてゐる...
水野仙子 「輝ける朝」
...湯から揚げて今の白ソースの中へ入れて長いマカロニ六本振りならチースを大匙二杯ばかり山葵卸(わさびおろ)しで卸しながら加えておよそ三...
村井弦斎 「食道楽」
...水から揚げて久しいべか舟が伏せてあった...
山本周五郎 「青べか物語」
...水から揚げられた古い舟ほど...
山本周五郎 「青べか物語」
...水から揚げて久しいべか舟が伏せてあった...
山本周五郎 「青べか物語」
...「ゆうべ井戸から揚げたんですよ」とおたねが云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...持って来るについて水から揚げんたんへえ...
山本周五郎 「季節のない街」
...生簀(いけす)から揚げた魚を作って出したり...
山本周五郎 「めおと蝶」
...無言(だんまり)で現金(げんナマ)と引き換える……だから揚げられても相手の顔は判然(わか)らん判然らんで突張り通したものですが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...山岡屋が和尚鉄の沈めた七百両の金を河から揚げようとしている目企(もくろ)みをすっかり喋舌(しゃべ)り立てた...
吉川英治 「魚紋」
...そして口々から揚げる口ぎたない呶罵(どば)...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐそれを鱠(なます)、から揚げ、汁、蕃椒煮(とうがらしに)といろいろ料理させたが、ものの二尾(ひき)とは食べきれたものではない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...濡れた足を水から揚げて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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