...手際はから下手(べた)な癖に講釈だけは他(ひと)一倍(ばい)やかましく...
薄田泣菫 「茶話」
...昔から下手(へた)なお世辞の言葉として使い古され...
太宰治 「徒党について」
...なぜに星は存在するのだ?(窓から下手のソファに向かう)眠ろうか...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...紙袋に入れたもぐさの塊(かたまり)から一ひねりずつひねり取っては付けるから下手(へた)をやると大小ならびにひねり方の剛柔の異同がはなはだしく...
寺田寅彦 「自由画稿」
...完全に裸体で豊満な肉体をもった黒髪の女が腕を組んだまま腰を振り振り舞台の上手から下手へ一直線に脇目もふらず通り抜けるというものすごい一景もあった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...向うの山から下手の谷間まで...
豊島与志雄 「道連」
...「まだ鳴(な)きはじめだから下手(へた)だね」「えゝ...
夏目漱石 「門」
...ブラブラ患いをしているから下手人と判っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...證據のねえところから下手人を擧げるんだ」「へエ――」二人は先づ横山町の徳力屋へ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別に甘い細工をして外から下手人が入つたと思はせる心算ぢやなかつたのさ」「成程ね」「翌る日になるとお秀へ疑ひが行きさうになつたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お願ひだから下手人(げしゆにん)を擧げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顎(あご)の下から下手人を攫(さら)つたのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最初(はな)つから下手人を決めてかゝつちやいけない――岡つ引が腹を立てるのは禁物だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――俺の方は此處へ來る前から下手人の當りをつけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏から下手人が忍び込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はじめから下手(へた)で地面に立たなかったものも次の番の児(こ)の所得になる...
柳田国男 「こども風土記」
...「尊氏は以前から戦にかけてはから下手よ...
吉川英治 「私本太平記」
...釣は洟垂(はなた)れ頃から下手(へた)ずら』『ははは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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