...手際はから下手(べた)な癖に講釈だけは他(ひと)一倍(ばい)やかましく...
薄田泣菫 「茶話」
...完全に裸体で豊満な肉体をもった黒髪の女が腕を組んだまま腰を振り振り舞台の上手から下手へ一直線に脇目もふらず通り抜けるというものすごい一景もあった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...立ち向かい無事なりし者も凶行から下手人に辿れたることもほとんど記録されず...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...爺さん頻りに息をはづませながら「どうも今なあんまり音がえらかつたから下手にすつと返りかも知れねえ...
長塚節 「利根川の一夜」
...「まだ鳴きはじめだから下手だね」「ええ...
夏目漱石 「門」
...「まだ鳴(な)きはじめだから下手(へた)だね」「えゝ...
夏目漱石 「門」
...證據のねえところから下手人を擧げるんだ」「へエ――」二人は先づ横山町の徳力屋へ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...証拠のねえところから下手人を挙げるんだ」「ヘエ――」二人はまず横山町の徳力屋へ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最初(はな)つから下手人を決めてかゝつちやいけない――岡つ引が腹を立てるのは禁物だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――俺の方は此處へ來る前から下手人の當りをつけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上手から下手にかけて白木あるいは黒木の柵が厳重に門に取り付けられて設けられている...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...上手から下手に向かっては竹矢来を設け...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「乃木節じゃ私ァ霞町一番だったんだ」から下手...
宮本百合子 「工場労働者の生活について」
...上手から下手奥へ列車が通過する轟然たる響が近づき...
三好十郎 「地熱」
...浮いている代物だから下手(へた)をすると仰向けに自分がざんぶと水の中...
山本笑月 「明治世相百話」
...「尊氏は以前から戦にかけてはから下手よ...
吉川英治 「私本太平記」
...諜者(ちょうじゃ)はから下手(べた)じゃの...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「さっきから下手(したで)にでていればツケあがって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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