...夏場の市はからきし不景気で...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...さういふ男でも一生の間(うち)に少くとも二度はからきし女を理解し得ない時期があるものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...8.音樂ときたら奴はからきし分らない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...からきし逞しくなんかないんだから...
高見順 「如何なる星の下に」
...からきし、いくじがないにきまっている...
高見順 「いやな感じ」
...お酒を飲んでゐない時には意気地が無くてからきし駄目でも...
太宰治 「お伽草紙」
...からきし意気地が無いんですね...
太宰治 「お伽草紙」
...からきし駄目になった...
太宰治 「作家の像」
...からきし駄目なのよ...
徳田秋声 「爛」
...からきし頭の働かないところは...
林芙美子 「浮雲」
...あのたはけた恋でおれの頭はからきし阿呆になつてゐたんだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...僕はからきし意気地(いくじ)がなくなって...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...からきし殺風景な男世帯...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...からきし駄目である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あたしがいないではからきし意気地がないの...
矢田津世子 「神楽坂」
...からきし駄目だね...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...金十郎は、のみこんで、「破歌(はうた)の入門か」「いえ、その方は、からきし、不器ッちょな人間でございまして――」「ム、そうか...
吉川英治 「脚」
...「おまえさんの燈籠(とうろう)のほうは、女子供が相手だから、さだめし毎日たくさんの売上げがありましたろう」「どうしてどうして、あの鬼玄蕃(おにげんば)というご城内の悪侍(わるざむらい)のために、今年はからきし、商(あきな)いがありませんでした」「ゆうべもわたしがかえったあとで、だれかが、あいつらに斬られたということですが、ほんとでしょうかね」「そんなことは珍しいことじゃありませんよ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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